DrupalCon 2016 ニューオーリンズ 現地レポート

昨年(DrupalCon Los Angeles 2015)に続いて、5/9~5/13にアメリカで開催されたDrupalCon 2016 ニューオーリンズに参加しました。

仕事の関係で10日前ぐらいに参加を決めたこともあり、参加費が少し高めで$600です。
3日間のすべてのセッションの参加費とTシャツ、3日間のランチ込みの金額です。またプレパーティやスプリントなども参加できます。

ニューオリンズは初めてですが、ジャズの街らしく食堂に入っても音楽に関係する写真や展示が多いです。
ニューオーリンズでは、町中で路面電車が走っていました。

食堂の壁 町並み

DrupalConのカンファレンスは、ミシシッピー川の近くのコンベンションセンターで開催されています。

コンベンションセンターの入り口から、DrupalConが開催されている会場までは1kmも歩く必要があり、かなり大きなコンベンションセンターでした。ただ、それだけ入り口から歩くのも大変でした。

無事にレジストレーションを済ませて、DrupalConでは必ず展示されるDrupalのマスコットのDrupaliconの記念写真です。
Drupaliconの中は空気で膨らませているのですが、かなり大きいことがわかるかと思います。

Digital Experience

初日の5/9はセッションがなく、企業向けのクローズドなミーティングが開催されています。

今回は、Acquiaから招待いただきAcquiaのミーティングに参加させていただいています。
CMSの状況、会社の戦略、新しいサービス、パートナー契約のメリットなどの説明を受けました。

クローズドなミーティングのこともあり、詳細には書けませんが、Digital Experience、Digital Contents、Digital Revolutionなど、”Digital”という単語がよく利用されていました。

Digitalという言葉の意味が、インターネット上のコンテンツのことだけではなく、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチなどのデバイス、あるいはマーケティング活動などを含めた広い意味で使われていると感じました。
また、”Digital Experience”という言葉が、このような様々なコンテンツ・デバイス・ビジネス活動などの中を通しての体験が重要になってきています。

例えば、利用者の行動は、まずはインターネットで調べて商品知識を持って購入することが非常に多くなってきています。間違った商品知識や間違った競合製品比較などがあれば、誤解されて購入されなくなり会社の売上が伸びないです。
逆に、良い製品が適切に紹介されていれば、新規のユーザが購入につながるケースが多くなります。このあたりが、デジタルコンテンツを通して企業の今後のマーケティング戦略などにもつながっていくと思います。

これらの活動を通しながら、企業はユーザの行動を把握して、ユーザにどういったコンテンツやメールを送るのかを考えて、Webサイトを構築していく形になってきています。

日本のDrupalデベロッパー達

ミーティング後の立食パーティでは、AcquiaのCEOにお会いでき、日本のことなど話しています。AcquiaのCEOは、日本に住んだことがありで日本語を少し話しされていました。

また、カンファレンスでは日本のDrupalデベロッパーの人達ともお会いできました。既に日本で知り合った方々でしたが6社も来られていました。もしかするとお会いできていない人もいらっしゃるとは思います。

また、今回参加された日本人の方々で、2人の人がBOF(Birds of a feather)という、参加者がテーマに沿って意見交換するミーティングを企画されており驚きました。また、1社はブースの出展もされておられました。(出展されている方は、次の記事で紹介させていただきます。)

アメリカにいながら、日本でのDrupalの盛り上がりを感じました。

Driesのkeynote

 

5/10は、いよいよDrupalConの開始です。初日は、Drupalの創始者であるDriesのKeynoteです。すでにYotubeにアップされています。

一言で言うと「今後のDigital Experienceの中で、Drupal 8 はもっとも優れた製品」という紹介でした。

例えば、以下の分析の図が出ていました。”Reach”は、どれだけの人が使っているか?、”Richness”は、どれだけの能力・将来性があるかです。

Drupalの位置づけ

オープンソースのCMSとしては、Drupal 8はエンタープライズ向けを意識して、能力と将来性があります。Durpal 8は、今後はより利用者が増えて、トップになれるようになるだろうということでした。

Drupal8は、コアと呼ばれる基本部分がリリースされてほぼ半年が経ちました。すでに利用され公開されているサイトもあり、Drupal 8は、今後はとても期待していることが伺えます。

また、Digital Experienceの世界の中で、CMSを構築する上で特に重要なことは「コンテンツの作成者」ということになります。技術的な面ではなく、ユーザに訴えられるようなWebページが作成が簡単にできるかということが重要です。
技術面ついても重要ですが、コンテンツやページ構成が大部分を占めるということになります。

コンテンツ作成者の重要性

また、ユーザの行動・体験を通してのデータから、パーソナライズされたコンテンツを配信していくことが必要となり、Drupal 8ではビッグパイプの技術やキャッシュ機能の対応で進められるということでした。

CMSが、HTMLやCSSの知識なしでもWebサイトが構築できるところから、Digital Experienceの中でコンテンツハブ的な機能とユーザとの窓口的な位置づけで非常に重要になってきていると感じます。

Drupal6, 7, 8というバージョンアップの変遷を考えると、CMSという位置づけの変化が感じられるのではないでしょうか。

Drupal 8

Drupal 8がリリースされてほぼ半年が経過して、本番サイトでも利用されだしています。また、本番サイトに採用されるスピードはDrupal 7以上に普及しています。5ヶ月で約65000サイトが公開されています。

Drupal8の普及速度

ただ、現時点ではDrupal 8を高機能なサイト構築する上では、利用できる状況には至っていないと感じています。それは、何万とある追加機能モジュールの対応が開発中のことがあります。
Drupalの高機能を支えているのが、良質な追加モジュールです。これからモジュールの対応が進めば、Drupal 7以上に強力なCMSになるのは間違いないと思います。
また、Drupal 8では多言語対応がDrupal 7以上によい実装がされているため、弊社も早く利用したいという思いはあります。

DrupalConは大盛況!

こちらが会場の様子です。年々本当に盛り上がってきています!

DrupalCon New Orleans 2016 Official Group Photograph

他の写真もこちらからご覧いただけます(https://www.flickr.com/photos/drupalassoc/with/26351224573/

まずは速報という形で記載させていただきました。DrupalConは続きますので、また記事をアップしていきます。