さくらインターネットでコミュニティマネージャーをしている法林です。

2か月ほど前に「6月はみんなで沖縄へ!ハッカーズチャンプルーに行こう!」という記事で予告しましたように、6月21-24日の4日間にわたり、ハッカーズチャンプルー2017が開催されました。さくらのナレッジでは、このイベントの模様を2回に分けてレポートします。ごゆっくりお楽しみください!

ハッカーズチャンプルーのおさらい

ハッカーズチャンプルーがどういうイベントかは告知記事に詳しく書きましたが、要約すると以下のようになります。

  • 沖縄の開発系コミュニティによる合同イベント
  • カンファレンスの他に、数日の開発合宿があるのが特徴
  • カンファレンスの発表は公募により決定

よって、このイベントをきちんとレポートするには、カンファレンスだけでなく開発合宿の模様もお伝えしたいところです。というわけで、この記事では開発合宿編をお届けします。

開発合宿の概要

今回の開発合宿は、6月21日(水)-24日(土)の3泊4日で、沖縄本島中部の北谷(ちゃたん)町にある「かりゆしコンドミニアムリゾート北谷 マリーナベイ美浜」にて行われました。北谷の観光名所の1つにアメリカンビレッジがありますが、開発合宿の会場はそのアメリカンビレッジのすぐ近くにあります。

合宿会場:マリーナベイ美浜

開発合宿は3泊4日ですが、初日は午後にチェックインして夜はウェルカムパーティー、最終日は早朝にチェックアウトしてカンファレンス会場に移動なので、実質的な開発期間は2日間です。筆者が訪問したのは23日(合宿3日目)で、参加者の皆さんは和やかな雰囲気の中にも、翌日のカンファレンスでの成果発表に向けてピッチを上げつつあるところでした。

合宿の参加者は20名で、その他に参加者のサポートをするスタッフや、昼間に会場を訪れる人が数名という感じです。今回は特に学生の参加が多く、全体の半数ほどを占めていました。コンドミニアムには4つの部屋があり、4-5人ずつに分かれて部屋に篭って作業します。では、各部屋の様子を見てみましょう。

ISUCONに挑戦!

ISUCONに挑む参加者たち

1つ目の部屋では、8人の参加者が3チームに分かれて、ISUCONの競技会をしていました。ISUCONは、Webサービスを規定の範囲でどこまで高速化できるかを競う、パフォーマンスチューニングコンテストです。今年開催されるISUCON7には、当社もサーバ提供で協力しています。

この日は、ピクシブの社内ISUCONの資料を見ながら、それと同じ規定で競技を行いました。パフォーマンスの測定結果はポータルサイトに表示されるので、それを見ながら各チームそれぞれに試行錯誤を繰り返していました。グラフを見るとわかるように、終了時刻間際にはかなりの接戦になっていたようです。

ISUCON競技会の得点状況

企業の開発や研修での参加も

2つ目と3つ目の部屋は、企業から参加された方々が使っていました。1つは琉球インタラクティブの皆さんで、自社サービスの開発をしていました。同社はもともと自社で開発合宿を行っていましたが、会場などの各種手配が煩雑なため、今回はハッカーズチャンプルーの場を借りて実施したそうです。合宿ではモブプログラミングという共同開発手法を試してみたとのことで、このような実験的な試みができるのも合宿の良いところでしょう。

琉球インタラクティブの皆さん

もう1つの部屋では、クオリサイトテクノロジーズの皆さんがRaspberry Piを使って何やら電子工作をしていました。彼らは全員新卒で、会社の上司から声をかけられて参加したそうです。さらに、5人グループのうち3人は沖縄在住ですが、残りの2人は札幌にある事業所から来たとのこと。ハッカーズチャンプルーは新人教育の場としても機能しているようです。

クオリサイトテクノロジーズの皆さんによる電子工作

他にもさまざまな参加者が

残る1つの部屋は、単独で参加している人や、スタッフの詰所、さらに昼や夜に一緒に食事する場所として使われていました。この部屋にもさまざまな目的の人がいたのですが、そのうち3人は学生で、いずれもゲーム開発に関することをやっていたのが印象に残りました。Unityを使って実装している人、ゲームのUIデザインを勉強している人、プランナーとして実際にゲームを作っている人など関わり方はそれぞれですが、これだけ多くの学生が興味を示すのは、ゲーム制作が人気の職業になっていることを感じさせました。

ゲームを実装中の学生さんと取材する筆者(左) (撮影:公式カメラマンチーム)

食事と差し入れでがんばれる

こんな感じでそれぞれ開発に没頭するのですが、それでも1日3回ぐらいは腹が減ります。こういうときこそ食事が大切です。開発合宿では飲食スポンサーesa.ioによるお弁当が提供されていました。また、この日の夜は参加者が金を出し合ってピザやビールを購入し、簡単なパーティをしました。こうして同じ釜の飯を食うことで、参加者同士の仲間意識が育まれます。この他にも、来訪する方々からはおやつの差し入れがあります。筆者もアイスクリームを差し入れました。こんなささやかな支援でもエンジニアは結構がんばれるのです。

飲食スポンサーesa.io提供のお弁当

開発合宿の感想

ハッカーズチャンプルーの開発合宿は、主催者から課題が出されるわけではなく、自分で自由に課題を決めて取り組むことができます。運営側によると「開発合宿では何をすればいいんですか?」という質問を受けることが多いらしいのですが、それを自分で考え、合宿の期間内にできそうな課題を設定し、実際にやってみることが大切なのだと思います。運営側もその考えに基づいて、あえて環境だけを提供することに集中しています。

筆者も多くのコミュニティやイベントを運営していますが、与えられた課題や作業をこなすだけの受身な人がまだまだとても多いと感じています。そのような中で、自ら行動しなければ何も生み出せないという、このような場があることはとても有意義であると感じました。

次回につづく

参加者の皆さんはおそらく夜遅くまで作業に勤しんだと思われますが、筆者は夜のパーティーまでご一緒した後、一足先に那覇市内へ戻りました。開発合宿編のレポートはここまでです。次回はいよいよ、最終日に行われたカンファレンスの模様をお送りします。お楽しみに!

開発合宿お疲れさまでした!

カンファレンス編はこちら!
「沖縄のITエンジニアの熱量をお届け!ハッカーズチャンプルー2017レポート ~カンファレンス編~」