アーカイブと自動バックアップ – 「さくらのクラウド入門」(2)

アイキャッチ

こんにちは、さくらインターネット クラウドチームの大喜多です。

「さくらのクラウドでどういうことが出来るのかを知りたい」というご要望にお応えし、「さくらのクラウド入門」と題しまして
さくらのクラウドの基本的な使い方をご説明していきたいと思います。第2回の今回は「アーカイブ」について詳しくご説明します。

アーカイブとは

アーカイブは、仮想ディスクからバックアップを作成する機能です。作成したアーカイブからは同じ構成のサーバーを作成することができ、仮想サーバーの複数作成や復旧作業が簡単に行えます。
自動バックアップ機能を利用すると、定期的にアーカイブを作成し、アーカイブの世代管理(何世代までバックアップを保持するかの設定)を行うこともできます。
img_01_archive

アーカイブの利用

「さくらのクラウド」では、仮想ディスクをイメージ化したものを「アーカイブ」と呼んでいます。
第1回「仮想サーバと仮想ディスク」では、アーカイブからディスクを作成しましたが、アーカイブからサーバを作成することも可能です。
archive01

それでは実際にアーカイブからサーバを作成してみましょう。アーカイブは前回作成した「test01_archive」を使用します。
以降の手順は第1回「仮想サーバと仮想ディスク」の一連の作業が完了していることを前提に進めてまいります。

左メニューの「サーバ」をクリックし、右上の「追加」ボタンをクリックします。
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「サーバ追加」画面にて、「マイアーカイブ」タブをクリックし、「test01_archive」を選択します。
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アーカイブからサーバを作成する際、アーカイブ元のサーバと異なったサーバプランを選択することも可能です。
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特殊タグ「@size-extended」が動作することを確認するため、ディスクプランを100GBにします。
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アーカイブ「test01_archive」からtest02サーバを作成しました。一覧画面にサーバが追加されていることを確認します。
archive25

サーバにSSHログインし、パーティションサイズを確認します。20GB→100GBへディスクサイズが拡大したの併せて、パーティションも拡大されていることが確認できます。

[root@test02 ~]# df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/vda3 95G 1.6G 89G 2% /
devtmpfs 483M 0 483M 0% /dev
tmpfs 497M 0 497M 0% /dev/shm
tmpfs 497M 6.5M 491M 2% /run
tmpfs 497M 0 497M 0% /sys/fs/cgroup
[root@test02 ~]# lsblk
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
fd0 2:0 1 4K 0 disk
sr0 11:0 1 1024M 0 rom
sr1 11:1 1 1024M 0 rom
vda 253:0 0 100G 0 disk
|-vda1 253:1 0 1M 0 part
|-vda2 253:2 0 4G 0 part [SWAP]
`-vda3 253:3 0 96G 0 part /

※パーティションの拡張は、さくらのクラウドに実装されている「ディスクの修正」機能に対応したパブリックアーカイブのみ対応しております。Windows/FreeBSD等の「ディスクの修正」機能に対応していないOSではご利用になれませんのでご注意ください。

アーカイブの作成

手動でアーカイブを作成するパターンは主に以下3つのパターンがあります。
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(1)仮想ディスクからアーカイブを作成

仮想サーバの仮想ディスクからアーカイブを作成することができます。同じ構成のサーバを複数台構築する場合や、パーティション拡張などに利用できます。また、仮想サーバのバックアップとしての役割もあります。
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また、一時的にハイスペックなサーバを作成し、必要な計算処理が終わった後にアーカイブを作成しサーバを削除することで、必要なときにのみ計算資源を利用するといった、クラウドならではの活用法もございます。

(2)他のゾーンのアーカイブからアーカイブを作成

さくらのクラウドで異なったゾーンにサーバを移設する際は、まず最初にサーバが存在するゾーンでアーカイブを作成します。その後、移設先のゾーンで移設元のアーカイブを選択し、移設先にアーカイブを作成します。移設先に作成したアーカイブからサーバを作成することで、サーバのゾーン間移動を行うことができます。
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(3)VPSディスクからアーカイブを作成

「さくらのVPS」のディスクから、「さくらのクラウド」のアーカイブを作成することができます。以下のようなケースにおすすめです。
・当初「さくらのVPS」を利用してシステムを構築したが、ユーザー数増加に伴い、より拡張性の高い構成とするために「さくらのクラウド」へ移行するケース
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※さくらのクラウド ホーム画面に「さくらインターネット会員としてログイン」した際に、同一会員IDに「さくらのVPS」の契約がある場合にのみ、VPSディスクが表示され選択可能です。

自動バックアップ

さくらのクラウドには「自動バックアップ」という機能があります。「自動バックアップ」は、さくらのクラウドで稼働している仮想サーバのディスクから定期的にアーカイブを自動作成する機能です。作成されたアーカイブは、アーカイブが作成された時点のディスクのバックアップとなり、アーカイブ作成時点に遡ったディスクの復元に使用することができます。
本機能の利用手順および詳細につきましては、さくらのクラウドニュース – 自動バックアップをご参照ください

このようにアーカイブ機能によって、「さくらのクラウド」ならではの柔軟性を享受することができます。ぜひともご活用ください。