「自分の本音で突き進みたい」MISS-SATO、MISS-SUZUKIの仕掛け人にインタビュー

昨年、テレビや各種メディアで取り上げられたMISS-SATOをご存じでしょうか。佐藤さん限定のミスコンで、ネットを中心に話題に上がりました。さらに昨年末には名字を鈴木さんに水平展開して「MISS-SUZUKI」も開催され、こちらも合わせて話題になっています。

そんなMISS-SATO、MISS-SUZUKIの仕掛け人が現役学生である小野さん(青山学院大学)、小笠原さん(慶應義塾大学)になります。彼らのサービスはさくらのスタートアップ支援を利用しており、その辺りも含めて内情を伺いました。


小野さん(左)、小笠原さん(右)

MISS-SATO、MISS-SUZUKIが大反響。続く次なる一手は?

――お二人は佐藤、鈴木のどちらでもないですよね。なぜこのミスコンをはじめようと思ったのですか?

小野:青山学院大学ではミス青学やミスター青学が有名なんです。で、私はビジュアル系プログラマーで通っているのですが、それでもミスター青山の称号を得るのは難しいんです。そこで、自分が勝てるセグメントは何か、色々考えました。ミスター色白とか。そんな中で思い浮かんだのが名前縛りですね。

とは言え私は小野なのでそこまで多くないので面白くないなと。そこで人数が多い佐藤で行こうと思ったんですね。その後プログラミングを学ぶ機会があったので、ちょっとしたサイトを作って、エンジニア同士の飲み会でプレゼンスしてみたんです。そうしたら思いの外、好評で。これはいけると。

名字は自分と切り離せない関係にあって、地域性もあるので盛り上がるんですよね。例えば「鈴木」ですが、静岡は鈴木の聖地と呼ばれるくらい鈴木さんが多くて、メーカーのSUZUKIも静岡に本社があります。他にも和歌山には藤白神社という神社があって、そこは鈴木姓発祥の地とされています。

――実際にやってみたら反応がすごかったと思いますが、いかがでしたか?

小野:実際にすごかったですね。DDOSアタックを食らったりもして、サーバが落ちちゃったりしたんです。そんな状況の中、システムをメンテナンスしてくれたのが小笠原です。

小笠原:MISS-SATOは5月くらいにはじまっていて、私が関わりはじめたのが7月くらいからですね。それから第2弾としてMISS-SUZUKIの企画があがって、それは私が最初から開発しています。だいたい1ヶ月くらいでローンチして、ローンチ後に投票機能を作り込んでいきました。

――大反響があったMISS-SATOに続いてMISS-SUZUKIが行われた訳ですが、こちらはいかがでしたか?

小笠原:アクセスはやはり多かったですが、それでもちゃんと乗り切れる程度でした。

小野:MISS-SATOははじめてということもあって、足りていない部分がたくさんありました。その点を改善して進めた結果、MISS-SUZUKIでは全国の可愛い鈴木さんが95名もエントリーしてくれて、投票で12名のセミファイナリストまで絞り込んで、さらに動画投稿を通して再生回数で6名のファイナリストとなりました。そして先日(2月10日)にファイナルを実施して、ついに鈴木理香子さんに決定した次第です。

――名前でつながっていくのは面白い流れですよね。

小野:そうですね。MISS-SATOの時はサトウ食品さん、MISS-SUZUKIの時にはバイクのSUZUKIに応援してもらっています。一度も面識はなかったのですが、浜松市の鈴木市長にいきなりアポイントメントを取ったら会うことができて。そこから他の有名な鈴木さんとお話しできています。例えば関東藤代鈴木会の鈴木会長であったり、三重県の鈴木知事にもお会いしました。最近だと和歌山県海南市役所の方にも協力してもらっていて、町おこしの流れにも繋がっています。


「サーバが落ちて大変でした」(小野さん)

MISS-SATOは中国のメディアでも取り上げてもらいました。なのでぜひ海外でもやってみたいと思っています。個人的な夢としてはアメリカでもやりたいなと。アメリカの場合はミス・ジェニファーですね。他にもロシアでミス・ナタリア。間違いなく綺麗な人が集まると思います。で、アメリカ会場で「ジェニファー・ロペスはまだ来てないの?」と言いたい。

――今年はまた別な名前で行うのですか?

小野:そう思っていた時期もあるのですが、今後の広がりという意味ではただ水平展開していくのは面白くないと思っています。そこで今年は垂直展開として、鈴木さん押しでいこうと考えています。つまり鈴木さんだけのアイドルグループ結成です。MISS-SUZUKIのイベントを通じて多くの方々と知り合えたのですが、彼らを頼って展開していきたいと考えています。

IT業界の知り合いにヘルプメールを出しまくったらさくらインターネットさんに辿り着いた。

――さくらのクラウドはMISS-SATOの時から使ってもらっているのですが、その辺りの流れを教えてもらえますか

小野:最初、さくらインターネットの方に会ったのはCTOが集まるミートアップだったと思います。そもそも私がCTOじゃないんですが。そこでMISS-SATOのLTをやったんです。そこでは軽く知り合った程度だったんですが、MISS-SATOでサーバが落ちまくる事態になったのでとにかく助けて欲しいとメールを出しまくりました。

――それを油井(さくらのスタートアップ支援チーム所属)が見たんですね

小野:そうですね。私の行動力とポテンシャルを買ってくれて、スタートアップ支援の枠で協力してくれました。実際、私たちは単なる学生でスタートアップじゃなかったんですが。でもそのお陰でサーバを無料で使えたり、相談にも乗ってもらいました。

小笠原:私もその頃に一緒に加わって、さくらインターネットの方にサーバ構成の相談をしながらクラウド上にサーバを組んでいきました。テレビなどのメディアで紹介されると、1時間で3~4万アクセスあったりするんですが、サーバを簡単に増減できるので何の問題もなく乗り切れました。

――現在の開発体制はどうなっているのですか?

小笠原:開発メンバーは3名くらいです。私がメインで開発していて、他に手伝ってもらっているメンバーが一人います。みんな学生なので自分の空いている時間の中でできることをしていると感じです。MISS-SATOの時には途中から参加したと言うこともあって、場当たり的に色々と対応しなければなりませんでした。MISS-SUZUKIは一から作れたので、きちんと開発を進められたのが大きかったと思います。

サーバにはアクセスが増えたりするとアラートが飛ぶ仕組みなども入れているのですが、さくらのクラウドだと問題がなさすぎて全く通知がこなかったですね。

“おっぱい”で起業する!?

――今後のお二人の活動予定はどうなっているのですか?

小笠原:私は大学院に進学予定です。ミス鈴木で卒業になりますので、小野の今後の一手には関わることができません。

――小野さんは実はこの活動が忙しくて留年したと聞いていますが?

小野:そうですね。忙しさにかまけていたら留年していました。そこは特に後悔はなくて、大学では味わえない経験ができましたし、多くの企業の方々と一緒に仕事ができたことが良かったと思っています。

実は次の一手として起業を考えています。今日はその資料も持ってきているので、ぜひ見てください!会社名はOppy(オッピー)で、おっぱいに関するメディアになります。詳しくは下の資料を参照してください。

――面白いですね、ぜひIPOする瞬間を見てみたい!最後に、今の学生などに向けて言いたいことがあればぜひ

小野:自分の本音を大事にしてもらいたいと思っています。私自身は至極まっとうに生きているつもりなんですが、周りからは面白いと評価されています。で、その結果として他の面白い人たちにもつながっていっています。そうした面白い人たちがなんで面白いのかを考えてみると、みんな本音がむき出しなんですね。そうした人たちと意見をぶつけ合うとアイディアがより磨かれて良い方向に進化していくと感じています。なのでぜひ本音を大切にして欲しいなと思います。


小野さん、小笠原さんと、さくらのスタートアップ支援チーム 油井(タブレット、右)

――ありがとうございました!