Talkspaceとpush通知の効果について

はじめまして。鹿児島で株式会社freepというスタートアップをやっている高橋と申します
さくらインターネット社のスタートアップ支援策「さくらのスタートアップ」を活用し、さくらのクラウドやVPSサービスを利用しているご縁で、今回さくらのナレッジに記事を寄稿させていただくことになりました。

freepについて

私達は、鹿児島でスマートフォン向けのアプリケーションを作成しているスタートアップです。
弊社では音声系SNS「Talkspace」というサービスを開発運営しています。
現在イラストレーター2名、デザイナー1名、グロースハッカー1名、エンジニア3名で開発を行っており、下の写真にもあるように、自然豊かで非常に恵まれた環境で開発を行っております。
IMG_0405

Talkspaceについての説明

今回は当社が開発・運営している音声系SNS「Talkspace」についてご紹介させていただきます。
Talkspace - 声で繋がる音声系掲示板トークスペース
1

従来のSNSが文字でやり取りをすることが多かったのに対し、Talkspaceは音声でユーザー同士がコミュニケーションを取るSNSです。音声でコミュニケーションを取ることで、従来のSNSと異なり、より表現豊かな会話を楽しむことができます。さらに、音声を使ったコミュニケーションをやってみるとわかるのですが、今まで使っていた文字での投稿が煩わしく感じるほど気軽にコミュニケーションをとることができます。

ワンアクションで、音声の録音、加工、投稿まで行うことができ、日々大量の音声が投稿され、2014年12月現在で1300万投稿という沢山の音声が投稿されています。現在(2014年12月3日)iOS版とAndroid版を提供しています。

スマートデバイス向け音声投稿型 SaaS API

今までの音声系のサービスには騒音下での利用や音量のバラツキ、大量の音声ファイルなど様々な問題がありました。Talkspaceでは *スマートデバイス向け音声投稿型SaaS API  を利用しており、これらの問題を解決しています。

ユーザーが騒音下で小さい声でささやいた場合や大きな声で録音した場合、音量レベルを一定に保ったり、心理聴覚モデルに基づいた音声レベル圧縮を行い、音声信号処理を行っています。

*スマートデバイス向け音声投稿型SaaS API
鹿児島大学 学術情報基盤センター 情報メディア基盤部門 小田謙太郎 助教授 より提供

push通知とアクティブ率

現在、Talkspaceでは着々とユーザー数を増やしています。その中でも一定期間内にサービスを1回以上使うユーザー( アクティブユーザー)を増やす方法として非常に重要なのが、push通知です。

push通知とはユーザーがアプリを起動していない状態でも、特定の端末に通知を送ることの出来る仕組みです。ユーザーの定着や、起動しなくなったユーザーを呼び戻すことにも非常に効果的です。
そのpush通知もただ送るだけでは十分な効果が得られないと考えております。
そのため、送るユーザー、時間帯、文面など様々な点を考慮して送ることが非常に重要です。

ユーザーのカテゴライズ

現在、Talkspaceではユーザーを幾つかにカテゴライズし、そのカテゴリごとにあわせたpush通知を送っています。頻繁に使うユーザーや、アプリをダウンロードしたばかりのユーザーなどユーザーの性質に合わせて、異なるpush通知を送ることでより効果を高めています。

push通知を送る時間帯

push通知は送る時間帯も非常に重要です。

最近では多くのサービスが提示にpush通知を送ることでユーザーのアクティブ率を高める施策を行っています。私達のサービスでも通知を送る時間をユーザーのタイプごと、曜日ごとに最適化しています。

push通知の文面

push通知を送る上で重要なのは、送る文面です。そのサービスを使っているユーザー層にもよりますが、Talkspaceを使っているユーザーは10代〜20代と若いユーザーが多いため、そのユーザー特性に合わせた文面にするのが非常に重要です。

様々な文面を送り最適化を測った結果、Talkspaceにいるユーザー層に送る文章には、顔文字を入れるとユーザーのリアクションが非常に向上しました。

また、文章の内容も
「投稿可能秒数が100秒になりました」
というものに比べると
「投稿秒数が伸びたから、よりたくさん話せるようになったよ!」
など、よりユーザーがどのような体験をできるかを明確に伝える、UXを明確に示す文章のほうが高い効果を発揮します。

push通知の分析

また、通知を送ったあと、ユーザーの反応やその後の行動など様々な観点から分析を行うことが大切です。

push通知は通常のアプリの改善と異なり、開発期間や審査期間などなく、すぐに改善〜分析ができるため、より早いサイクルでチューニングが可能です。
そのため、リアルタイムな通知の分析は非常に重要となってきます。
解析ページではpush通知を送った後の反応率、反応までの時間や、文面毎の反応率の比較をリアルタイムに測定のできるページが有り、そこで常に最適なpush通知を送信されるようになっています。
Talkspace では解析により以下の様な結果が導かれました。
・同じpush通知の文面は3日で効果が大幅に落ちる
・土日は19:00、平日は20:00が反応率が高い
・「今日はトクスペの日!皆いつもありがと!•ू(ᵒ̴̶̷ωᵒ̴̶̷*•ू)」このように顔文字を入れると効果が高い
このように分析を行い、push通知の改善を日々行っております。

最後に

Talkpsaceではユーザーや使う頻度、曜日様々な要素にあわせて最適なpush通知を送っています。どんな文面が送られてくるか知りたい方は是非アプリを... m(_ _)m.

おしらせ

banner_startup