専用サーバー上のHyper-Vで動いている仮想マシンがインターネットにアクセスする必要がある場合、何らかの方法で仮想マシンがインターネットにアクセスできる仕組みを作る必要があります。通常、専用サーバーにはインターネットにアクセス可能なグローバルIPアドレスが1つ割り当てられますが、そのIPはホストサーバー専用になっています。今回はホストOSにNATの機能をセットアップして仮想マシンからインターネットにアクセスする方法をご紹介します。

 

ルーティングの役割の有効化

Windows にはネットワーク共有の機能が搭載されていて容易にNATを実現することができますが、今回は今後VPNの設定などを行うことも見据えて Windows Server に搭載されているリモートアクセスの役割を利用します。この役割は役割と機能の追加ウィザードから簡単に有効化することができます。

kozuka03-01

ウィザードの途中で役割サービスの選択を求められますが、ここでは [ルーティング] を選択してウィザードを完了させます。([ルーティング] を選択すると自動的に [DirectAccess および VPN (RAS) ] も選択されます)

kozuka03-02

 

新しい仮想ネットワークを作成する

NATを構築するには ネットワークインターフェース が2つ必要です。今回は Hyper-V の仮想ネットワークを作成して利用します。 Hyper-V マネージャーを起動して [仮想スイッチマネージャー] をクリックします。作成する仮想スイッチの種類は [内部] として仮想スイッチを作成します。

kozuka03-03

仮想スイッチの作成が完了すると新しいネットワークインターフェースが作成されているので、任意のプライベートIPアドレスを固定で割り当てます。

kozuka03-04

 

次に先ほど役割を有効化させた際に一緒にインストールされる [ルーティングとリモート アクセス] を起動します。

最初にセットアップ ウィザードが起動するので、ウィザードに従ってセットアップを進めていきます。最初にセットアップする機能の選択を求められますが、ここでは [ネットワーク アドレス変換(NAT)] を選択します。

kozuka03-05

この後、ウィザードではインターネットにアクセスできるネットワークインターフェースと、内部クライアントからアクセスされるネットワークインターフェースの指定などをしていくと簡単にセットアップが完了します。

 仮想マシンのネットワーク設定を変更する

最後に、仮想マシンからインターネットにアクセスできることを確認しましょう。まずは仮想マシンの設定から先ほど作成した仮想ネットワークに仮想マシンを接続します。その後、仮想マシンのIPアドレスの設定で、仮想マシン自身のIPアドレスをホストOSに割り当てたIPアドレスと同じセグメントのIPアドレスに変更して、デフォルトゲートウェイをホストOSのIPアドレスに変更します。DNSの値も適宜指定するとインターネットへのアクセスが可能になります。