ソーシャルゲームの裏側をご紹介!「ゲームサーバナイト@さくら&KLab」レポート

こんにちは、さくらインターネットの大喜多です。

2018年9月21日、さくらインターネット株式会社とKLab株式会社の共催で「ゲームサーバナイト@さくら&KLab」 が開催されました。ゲーム業界に興味がある方、サーバサイドの勉強がしたい方、インフラに興味がある方、どなたでも大歓迎! ということで、KLabエンジニアによるゲームサーバ運用にまつわる話、さくらインターネット エバンジェリストによるこれからのインフラエンジニアのあり方の話などが展開されました。

クラウドと専用サーバでのゲームサーバ運用

KLab株式会社 岡山事業所 桐山様

フィーチャーフォン向けのゲームを運用していた頃は、自作サーバをメタルラックに並べて動かしていたとのことでしたが、物理故障の問題からさくらのクラウドへ移行。さくらのクラウドを選択したポイントは「これまでの物理インフラと同じ考え方で使えること」「従量課金要素がほとんどなく料金がわかりやすい」といったところであったとか。

物理インフラと同じ考え方で利用できることから、さくらのクラウドを採用

DBサーバは「さくらの専用サーバ」、それ以外のサーバ(Webサーバ等)は「さくらのクラウド」を利用されており、クラウドサーバと専用サーバをローカルLAN接続のような感覚で共用できる点をメリットとして挙げていました。また、ダウンロードサイトには他社CDNを使用するなど、適材適所でサービスを使い分けている様子が伝わりました。


DBサーバは「さくらの専用サーバ」を使用し、その他のサーバは「さくらのクラウド」を使用している

クラウドネイティブ時代にインフラエンジニアはどう対応すべきか?

さくらインターネット株式会社 エバンジェリスト 横田

ITインフラのトレンドが物理サーバから仮想サーバ、クラウド、PaaSを経てコンテナに至った歴史をひもとき、「物理サーバの時代はサーバエンジニアやネットワークエンジニアなど、ITインフラ関連業務は分業化されており、アプリケーションエンジニアがITインフラにタッチすることはなかった。現在ではITインフラ関連業務はインフラエンジニアという呼び名のもとに融合していき、アプリケーションエンジニアがITインフラ基盤を触ることも出てきた」と説明。

今注目されているパラダイムである「クラウドネイティブ」を構成するサーバーレスアーキテクチャやKubernetesなどの要素について触れ「コンテナの利点と課題を精査して経験を積んでいけば、強力な基盤として活用していくことができるはず」と、今後のITエンジニアが取り組んでいくべき新しい世界へと誘うプレゼンテーションが展開されました。

まとめ

普段なかなか知る機会のない、ソーシャルゲームのインフラについて知ることができる貴重な機会だったのではないでしょうか。勉強会の後に催された懇親会では、地元の大学で情報セキュリティについて学ぶ大学院生や地場のシステムインテグレーターに所属するエンジニアの方々と登壇者との間で情報交換が活発に行われており、良いイベントになったなぁ、という感触を得ました。