高火力 VM版(仮)発表!Supercomputing Japan 2025レポート

こんにちは、さくらインターネットの大喜多です。本記事では2025/2/3-2025/2/4に行われたSupercomputing Japan 2025の中で、企業講演として事業開発部 開発マネージャーの小田島が発表した『AI向けGPUクラウドサービス「高火力シリーズ」のご紹介』についてレポートをお届けいたします。

※注:本記事で紹介されている「高火力 VM版(仮)」については、「高火力 VRT」という名称にて2025年春より提供開始することが発表されました。

本セッションではさくらインターネットが提供するクラウドGPUサービスである「高火力」シリーズについての紹介がありました。

AI向けクラウドGPUサービス「高火力」シリーズの紹介

高火力シリーズでは最初にNVIDIA H100を8基搭載したベアメタルサーバー「高火力 PHY」を提供開始しました。GPUのパワーを最大限活用するためには最適なサーバーサービスですが、月額約300万円のサービスとなり、利用できるのは大企業や研究機関に限られていました。

小田島は「さくらインターネットの使命は、『日本のAI市場の発展のためにGPU資源を広く遍く提供する』ことである」とし、より裾野を広げるために高火力 PHY以外の選択肢が必要であったということを説明しました。

さくらインターネットの使命

NVIDIA H100を1基搭載した仮想マシン型のサービスとして、「高火力 VM版(仮)」の提供を2024年度中に予定していることがこの場で正式に公表されました。「高火力 VM版(仮)」は1時間単位で利用でき、さくらインターネットが提供するパブリッククラウドサービスである「さくらのクラウド」とシームレスな接続ができることも特徴だとしました。

高火力 VM版(仮)

また、すでに提供を開始しているコンテナー型GPUクラウドサービスである「高火力 DOK」についても紹介しました。こちらはDockerイメージをGPUサーバー上で実行可能なサービスで、秒単位の実行時間で課金されるサービスとなっており、主にバッチ処理に向いているサービスだとしました。

高火力 DOK

これまでの「高火力 PHY」「高火力 DOK」に加え、「高火力 VM版(仮)」が提供開始されることで、よりGPUサーバーの利用の裾野が広がることが期待されます。さくらインターネットでは今後も日本のAI市場の発展のために様々なサービスを提供していく予定ですので、ご期待ください。