インフラ勉強会を構成する文化としての「インフラ」と、それを支えるさくらのクラウド
インフラ勉強会とは
インフラ勉強会は、コミュニケーションツール「Discord」のサーバ上に作られた、オンラインの勉強会コミュニティです。Discordアカウントとインターネットがあれば、どこからでも・誰でも(※1)無料で参加ができます。
主な活動としては、ありとあらゆるITインフラに関する会話や意見交換・情報交換と「セッション(登壇)」と呼ばれるDiscordのボイスチャット機能を使った勉強会になります。これらは、インフラ勉強会の参加者が誰でも行うことができます。
扱うITインフラもサーバ、ネットワーク、データベース、ストレージ、セキュリティ、仮想化、自動化、パブリッククラウド、などなど….と可能な限り幅広く、広義の意味でのITインフラストラクチャ全般の技術要素を扱っています。
(※1) Discordアカウントの年齢制限のため、正確には13歳以上からになります。過去には中学生(当時)の参加者もいました。
さくらインターネットさんとのつながり
さくらインターネットさんとは、2019年頃からインフラ勉強会のホームページとWikiが稼働するためのインフラ基盤として、「さくらのクラウド」をご提供いただいたところからのお付き合いです。
当時のスタッフメンバーにさくらインターネットさんの社員が在籍されていたこと、諸般の事情や運用の安定性を考慮し、これまでスタッフ有志の自宅サーバで動いていたホームページとWikiをクラウド上に移行する(クラウドリプレース)の話がきっかけとなり、さくらインターネットさんとスタッフ陣での会議や東京オフィス(西新宿)の訪問を経て、今のご支援につながっています。
インフラ勉強会を構成するHPとWikiについて
WordPressで構築されているHPと、共同編集ができMarkdownで記述できるGrowiというツールを用いたWikiがあります。 Growiの方はインフラ勉強会が出来て間もない2017年12月には動き始めていました。HPの方はWordPressのブログが良さそうということで、2018年にはWordPressのブログが動いていました。
WordPress上にThe Events Calendarというイベント管理プラグインを入れて、カレンダー形式でイベントの投稿ができる仕組みができていました。865件ものイベントが登録されています。Growiは「記録」を残していて、163件の「勉強会ログ」が残っています。
インフラ勉強会のシステムを支えるさくらのクラウドと運用
WordPressもGrowiも当初は有志の自宅サーバーで動いていたのですが、さくらインターネットさんにリソースの提供をいただけるようになってからさくらのクラウドに移行しました。クラウドではあるものの、VPSっぽく動かしっぱなしで使っている状態です。とはいえ、ネットワークを設定できたり、気軽にコピーしてテスト環境を作れたりするのは、さくらのクラウドの便利なところだと思います。
有志のサーバーからさくらのクラウドへの移行は私(中野)が作業しました。
WordPressの方は、MariaDBのマネージドサービスをDBのバックエンドとして、アプリケーション側はKUSANAGIを使って構築しています。普段は月次でパッケージのアップデートを行う程度で、特に大きなトラブルもなく運用できています。
これまでに一度、インスタンスを入れ替えるような大きなアップデートをしました。このときはKUSANAGIの新しいバージョンが出たタイミングで、さくらのクラウドのインスタンスを新しいものに入れ替える形でアップデートを行いました。ディスクのスナップショットをコピーできる機能があるので、安心して検証・移行ができました。
Growiの方はコンテナで動いています。Docker Composeを使って、MongoDB, Elasticsearch, MariaDB, HackMDとGrowiのコンテナを動かしている構成です。こちらも特に大きなトラブルなく運用できています。月次でイメージの更新をしています。こちらはメンテナが不在になったタイミングで私(中野)が管理を引き継ぎました。/var/lib/dockerに別ディスクをアタッチする構成に(なぜか)なっていて、システム領域とデータ領域(コンテナイメージを含む)が分割されています。
インフラ勉強会の今後の展望
クラウドによるインフラが普及した今、インフラ勉強会の在り方も生まれた当時から少しづつ変化していくこともあると思います。また、勉強会文化が浸透し、あらゆる技術が細分化された勉強会が世の中には増え続けています。
それでも、変わらない強みとして言えるのは、名前が語る通り広範なありとあらゆるインフラ技術を扱っていることで、2026年現在においても見劣りすることない、クラウド時代にもカバーが容易、かつオンプレ技術にも十分な知見のある有識者もバランスよく参加されていることです。また「初心者/初学者も入りやすいハードルの低さ」により、最初に何かしらのインフラ技術に触れる方々に「インフラ勉強会」をITやインフラの世界、様々な技術に触れる「学びの入口」の一つとして、使っていただくことを願っています。
現在は前段の勉強会文化が浸透したことや、インフラ勉強会自身の活動も落ち着きを見せております。情報掲示板のような形での活動が多く、勉強会を開くということは少ないですが、技術者の学びが最大化される瞬間は「アウトプット」にあると思いますので、今までの勉強会開催という枠組みに限らず、参加者が求めるものや時代に合わせた「アウトプット」がしたくなるような場所づくりをしていきたいと考えています。
この記事を読んで興味がありましたら、ぜひホームページから気軽にご参加ください!
執筆者紹介
小島 大介 (インフラ勉強会のDiscord ID:kirin714)
通信建設系の会社で約4年ほど、光ファイバーケーブルの敷設・接続や法人・公共向けLANおよびネットワーク設備の工事や施工管理・設計に関わった後、フリーランスのネットワークエンジニアとして、ISP・情報システム・SIerなどのあらゆる業界でPMやリーダー、設計構築などを担当。
インフラ勉強会には2018年2月に参加、主にネットワーク系での「登壇」経験あり。運営活動としては、インフラ勉強会全体の管理を主に行っている。
中野 拓帆 (インフラ勉強会上のDiscord ID:takotakot)
中高一貫校で数学教員を10年務めた後、クラウドエース株式会社へ。クラウドエース株式会社 技術本部本部付 エキスパート。2018年1月よりインフラ勉強会に参加。発表は数回だが、長い間「インフラ」であるサーバ管理を行っている。








