さくら社員のリアルなCDN活用事例 ~さくらのウェブアクセラレータ 10周年記念~
はじめに
さくらインターネットのCDNサービス「さくらのウェブアクセラレータ」は、2016年10月1日にさくらのクラウドのオプションサービスとして正式提供を開始し、2026年10月で提供開始から10周年を迎えます。月間数千万〜1億超のPVを持つ大規模メディアから個人Webサイト・アプリケーション・動画配信など、さまざまな用途でご利用いただき、2026年1月には導入実績10,000サイトを達成しました。
節目となる本記事では、弊社社員が実際にさくらのウェブアクセラレータをどう使っているかをご紹介します。公式Webサイト・個人ブログ、個人開発のアプリケーションなど、組み合わせているコンポーネントや導入した理由・運用方法・工夫したポイントもさまざまです。「こんな使い方もあるのか」「自分のサービスにも応用できそう」と感じていただけたら幸いです。
さくらのウェブアクセラレータ(CDN)とは
さくらインターネットが提供する、東京・大阪の2拠点に配信基盤を備えた国産CDNサービスです。
CDN(Content Delivery Network)は、オリジンサーバー(お客さまのサーバー/オリジン)のデータを複数拠点に配置されたCDNサーバーへキャッシュし、データの配信を肩代わりする仕組みです。これにより、突発的なアクセス集中への備えから日々の負荷軽減・表示速度の改善まで、幅広くご利用いただけます。
オリジンにはさくらのサービスだけでなく他社サービスも指定でき、5円/1GiBのアウトバウンド転送量に対する従量課金制(税込、初期費用・固定費・リクエスト課金なし)で、さくらのクラウドのプロジェクトごとに一度付与される500GiB分の無償利用枠で気軽にお試しいただけます。詳細は「さくらのウェブアクセラレータ」サービスサイトをご確認ください。
さくら社員のリアルな活用事例
それでは、さくら社員のリアルな活用事例をご紹介します。同じ「さくらのウェブアクセラレータ」を用いた構成でも、利用目的や運用の工夫はさまざまです。気になる事例からご覧ください。
サイト運用が超楽「さくらのウェブアクセラレータ × AppRun × Notion」でホストする研究所サイト
この構成の概要・ポイント
- さくらインターネット研究所の公式サイトを、Notionでの記事管理+静的サイト配信で運用
- オリジンは「AppRun」上で稼働するnginxコンテナ、その前段に「さくらのウェブアクセラレータ」を配置
- 編集者はコードに触れず、Notionのボタン操作だけでサイトを更新可能
- オリジンへのアクセスを最小化し、TLS(SSL/暗号化通信)の処理も「さくらのウェブアクセラレータ」側に集約
- 配信の入口を固定することで、バックエンド(VM→コンテナ)の構成変更を閲覧者に影響なく実施可能
サイトについて
さくらインターネット研究所の公式サイトでは、研究員が書いた論文の一覧やブログ記事、発表資料、メンバー紹介などを掲載しています。 2025年にWordPressを使ったブログからNotionを使ったウェブサイトにリニューアルしました(リニューアルの経緯はこちらの記事にまとめています)。拙作のRotionを使用し、Notionの内容をNext.jsで静的なHTML に書き出しています。記事を書く編集者はコードに触れません。Notion上で記事を書いて、記事のステータスを公開に変更したり、Notion上のデプロイボタンを押すと、サイトに反映されます。
利用構成と運用方法

構成図のとおり、登場人物は編集者(Editors/Writers)、開発者(Developers)、閲覧者(Visitors)の三者です。
編集者がNotionのボタンを押すと、AppRun上の小さなWebhookコンテナが呼ばれ、GitHub Actionsのワークフローが起動します。NotionのボタンはWebhookを呼べますがbodyを送れず、GitHubのrepository_dispatch APIはbodyを必要とするため、その差を埋めるコンテナをGoで書いて常駐させています。起動したワークフローはNotion APIから本文と画像を取得して静的ファイルを生成し、nginxイメージに焼き込んでさくらのコンテナレジストリにpushします。AppRunが新しいイメージを取得して起動し、さくらのウェブアクセラレータがその前段で配信します。
開発者がpull-requestを出したときは、同じビルドをステージングとしてGitHub Pagesに出します。こちらは公開前の下書きや公開日が未来の記事も含めて生成するので、公開前のレビューに使えます。本番は平日の朝にも定期ビルドを走らせていて、公開日を先に設定した記事はその時刻を過ぎたビルドで自動的に公開されます。
導入理由とそれ以前の課題
リニューアル当初は、生成した静的ファイルをさくらのクラウドのVMに転送して配信していました。サイトの中身は静的ファイルの塊で、動的な処理は何もありません。一方で、OSやミドルウェアの更新は継続的に行う必要があります。できるだけその労力を小さくする目的から、VM利用ではなく、マネージドなコンテナ実行基盤であるAppRunを使ったコンテナ構成へ変更することにしました。 低スペックなコンテナでもリクエストを捌けるよう、前段にさくらのウェブアクセラレータを配置しています。コンテンツをキャッシュしてオリジンであるコンテナへのリクエストを最小に抑えつつ、Let’s Encryptの自動更新証明書をさくらのウェブアクセラレータ側で利用することで、SSL証明書の更新管理も簡略化し、コンテナイメージをよりシンプルにすることができます。
当初、さくらのウェブアクセラレータのバックエンドはさくらのクラウド オブジェクトストレージにする予定でした。静的ファイルを置くだけならこれで足りるはずでしたが、二点で要件に届きませんでした。一つは、URLの末尾のスラッシュを取れないことです。/blog/some-postのような形で配信したいのですが、オブジェクトストレージはパスをそのままオブジェクト名として引くため、末尾にスラッシュか拡張子が必要になります。もう一つは、リダイレクトを柔軟に設定できないことです。 このサイトにはWordPress時代のURLが残っていて、/2023/05/12/some-post/のような日付入りの記事URL や/author/name/のような著者ページが、外部の記事やブックマークから今も参照されています。これらを新しいパスへ転送する手段がありませんでした。 結果として、バックエンドをnginxコンテナにしました。
若干、静的サイト配信にオーバーキル感はあるものの期待通りのルーティングを実現できています。
工夫したポイント
GitHubのデプロイワークフローにおいて、デプロイが終わったら、さくらのウェブアクセラレータのキャッシュ全削除のAPIを呼んでいます。できれば差分のあるページのみを削除すべきなのですが、今のところシンプルに全部削除しています。 このキャッシュ削除で消えるのは、さくらのウェブアクセラレータが持っている分だけです。一度ブラウザに渡したキャッシュは取り消せません。そこで、max-ageとs-maxageを別々に決めています。ブラウザ向けのmax-ageは、ファイルの性質で三つに分けます。
- ビルドハッシュがファイル名に入る
/_next/static/以下は、中身が変わることがないのでimmutableで一年 - 画像やフォントなど、ハッシュの付かない静的ファイルは一日
- HTMLとJSONは
max-age=0, must-revalidateとし、毎回問い合わせてもらう
一方、さくらのウェブアクセラレータ向けのs-maxageは、どれも一日にしています。デプロイのたびに消すのだから、短くしておく意味がないからです。こうすると、記事を直したときに古いHTMLがブラウザに残り続けることを避けつつ、大半のリクエストはさくらのウェブアクセラレータで完結します。AppRun共用型のコンテナはvCPU:0.5コア・メモリ:1GiBの最小構成ですが、オリジンへ届くリクエストが絞られるため、これで足りています。
使ってみた感想
配信の入口をさくらのウェブアクセラレータに固定しておくと、その後ろは自由に組み替えられます。今回、バックエンドのホスト先を途中で変えましたが、閲覧者から見えるURL も証明書も変わっていません。なにより、マネージドであることの安心感と運用負荷の軽減はとても助かっています。
ImageFlux Live Streamingの大容量な動画アーカイブをさくらのウェブアクセラレータで安定配信
この構成の概要・ポイント
- 登録者限定でライブ配信の作成・配信・録画ができるWebアプリケーションを構築
- ライブ配信基盤に「ImageFlux Live Streaming」、Webアプリケーションや会員情報の管理基盤に「さくらのクラウド」を利用
- HLS形式の大容量動画アーカイブを、オリジン「オブジェクトストレージ」+前段「さくらのウェブアクセラレータ」でキャッシュ配信
- キャッシュ配信により、大人数の同時視聴を支える安定性とコストメリットを両立
- HLS暗号化とWebアプリケーション側の会員認証を組み合わせ、登録者限定の動画配信を実現
アプリケーションについて
登録者限定のライブ配信を作成・配信・録画できるWebアプリケーションを作成しました。
利用構成と運用方法

Webアプリケーション本体とライブ配信・会員情報の管理は、さくらのクラウドで構築しています。ライブ配信基盤にはImageFlux Live Streamingを用いることで、トラフィック管理や大規模配信への対応を一任しています。アーカイブ配信については、さくらのウェブアクセラレータとオブジェクトストレージを用いて実現しています。配信アーカイブは容量が大きくなりやすいため、CDNとスケーリングできるストレージを組み合わせることで、安定性とコストメリットを両立する狙いです。
導入理由とそれ以前の課題
ライブ配信のアーカイブはその性質上大容量になりやすく、自分でサーバーを構築して配信する方式では、容量的にも通信帯域的にも限界がありました。さくらのウェブアクセラレータを用いることで、大人数に対しても安定して配信できるようになりました。また、「CORS(オリジン間リソース共有)」や「ACL(アクセス制御リスト)」にも対応しており、Webアプリケーションと連携して限定配信を提供する要件を満たしていました。
工夫したポイント
ImageFlux Live Streamingから登録者向けに暗号化したHLSファイルを出力し、それをさくらのウェブアクセラレータでキャッシュ配信することで、機密性とキャッシュ確保を両立しています。
使ってみた感想
「Terraform for さくらのクラウド」に対応しているため、ほかの基盤とあわせてコマンド一つで構築できる点がありがたかったです。これはクラウド提供事業者ならではのメリットだと思います。キャッシュ対象の上限も1ファイルあたり最大2GiBのため、HLS形式のアーカイブ配信であれば問題なく対応できる点も助かりました。また、無償利用枠があるため、開発段階でコストを抑えられるのもよいと感じています。
さくらのクラウド検定の学習Webアプリ「さくマス!」を「さくらのウェブアクセラレータ × AppRun」で公開
この構成の概要・ポイント
- さくらのクラウド検定の学習をサポートするWebアプリ「さくマス!」を構築・公開
- フロントエンドとバックエンドAPIを、コンテナ実行環境「AppRun共用型」上で運用
- 「AppRun共用型」は独自ドメインを設定できないため、前段に「さくらのウェブアクセラレータ」を配置
- 静的コンテンツをキャッシュ配信し、「AppRun共用型」への負荷軽減と表示速度の向上を実現
- OSやミドルウェアの運用を任せられるマネージドサービス中心の構成で、少人数開発でも運用負荷を軽減
アプリケーションについて
さくらのクラウド検定の合格に向けた学習をサポートするWebアプリ「さくマス!」です。カテゴリを選択した出題や模擬試験などに対応しており、実践的な形式で学習できます。公開時はDjangoによるモノリシックな構成でしたが、チーム開発への移行に伴い、責務分離・コンテナ化・リリース自動化を軸に実行基盤ごと刷新しました(リニューアルの経緯はこちらの記事にまとめています)。
利用構成と運用方法

フロントエンド(React)とバックエンドAPI(Django REST Framework)を、さくらのクラウドのコンテナ実行環境である、AppRun共用型で運用しています。OSやミドルウェアの構築・運用をクラウド側に任せられるマネージドサービスを中心に据えることで、少人数でもアプリケーションの開発そのものに注力できる構成にしました。前段にさくらのウェブアクセラレータを配置し、静的コンテンツのキャッシュ配信と、独自ドメインでの公開を実現しています。CDN側の設定を変更する頻度は低いため、必要な場合にコントロールパネルから設定しています。また、GitHub Actionsを活用してテストやAppRunへのデプロイを自動化し、効率的に開発・リリースできる環境を整えています。
導入理由とそれ以前の課題
AppRun共用型には独自ドメインを設定する機能がなく、アプリケーションには自動生成されたドメインが割り当てられます。そこで、前段にさくらのウェブアクセラレータを配置しました。それにより、追加のサーバーを立てることなく、シンプルな構成かつ独自ドメインで公開することができました。また、多くの利用者が同時にアクセスした場合でも、スムーズに利用できる構成にする必要がありました。そこで、フロントエンドなどの静的コンテンツをさくらのウェブアクセラレータでキャッシュ・配信することで、AppRunへ到達するリクエストを抑えています。
工夫したポイント
フロントエンドとバックエンドを分離し、それぞれをコンテナ化することで、複数人が並行して開発しやすい構成にしました。さらに、機能追加からリリースまでの手順を自動化し、小さな変更を継続的に公開できる開発基盤にしています。配信面では、静的コンテンツをさくらのウェブアクセラレータでキャッシュすることで、AppRun共用型へのアクセスを軽減しています。両方を組み合わせることで、アプリケーションの実行基盤とコンテンツ配信の役割を分け、それぞれのサービスの特長を生かす構成にしました。
使ってみた感想
さくらのウェブアクセラレータのコントロールパネルが分かりやすく、短時間で設定できました。キャッシュ配信されることでアプリの表示が高速化され、ユーザー体験向上につながったと感じています。500GiB分の無償利用枠があるので、ぜひ使ってみてほしいです。
AI(Codex)で開発する個人Webアプリを「さくらのウェブアクセラレータ × さくらのVPS」で運用
この構成の概要・ポイント
- 個人開発のWebアプリを「さくらのVPS」で稼働させ、前段に「さくらのウェブアクセラレータ」を配置
- VPS上のnginxでTLS終端とリバースプロキシを行い、静的コラムとNext.jsアプリを配信
- 「さくらのウェブアクセラレータ」によるキャッシュ配信で、VPSへのアクセス負荷を軽減
- 更新スクリプトで、ファイルの取得・再配置、アプリのリロード、キャッシュ削除を実行
- CodexとGitHub Actionsを活用し、コード修正からデプロイ用ファイルの作成までを効率化
サイトについて
個人で開発・運営しているWebアプリです。集客用のコラム(/column/配下)を静的コンテンツとして持ちつつ、それ以外はNext.jsのアプリケーションとして動かしています。
利用構成と運用方法

さくらのVPSの前段にさくらのウェブアクセラレータを配置しています。VPS上ではnginxがTLS終端とリバースプロキシを担い、/column/配下は静的配信、それ以外のリクエストは localhost上で常時稼働しているNext.jsアプリへ転送します。 開発・更新には AI(Codex)とGitHub Actionsを活用しています。CodexからGitHubリポジトリへ接続し、コードの修正からPull Requestの作成までを行い、内容を確認して手動でマージします。マージ後はGitHub Actionsでデプロイに必要な最小構成のartifact(tar.gz)を作成しPrivateリポジトリのGitHub Releasesへ公開します。
公開環境へ反映する際はVPSにSSH接続して更新スクリプトを実行し、最新のコラムとartifactを取得・再配置 → systemdで管理しているアプリのデーモンをリロード → 最後にさくらのウェブアクセラレータのAPIでキャッシュを削除、という流れです。
導入理由とそれ以前の課題
比較的低コストなさくらのVPSを土台にしたい一方で、アクセスが増えた際のVPS側の負荷が気になりました。そこで、前段にさくらのウェブアクセラレータを置き、静的コラムやアプリのレスポンスなど、キャッシュ可能なコンテンツの配信負荷を軽減する構成にしました。
工夫したポイント
アプリの更新作業を効率化するため、GitHub Actionsでデプロイ用のartifactを作成し、本番反映時にはVPS上の更新スクリプトを利用しています。更新スクリプトでは、コラム・artifactの取得と再配置、systemdで管理しているアプリのデーモンのリロード、さくらのウェブアクセラレータのAPIによるキャッシュ削除を行います。コード修正にはCodexも活用することで、個人でもWebアプリの開発・更新を行いやすい構成にしています。
使ってみた感想
比較的低コストで自由度の高いVPSをベースにしつつ、前段にさくらのウェブアクセラレータを配置することで、キャッシュ可能なコンテンツはCDNからキャッシュ配信し、VPS側の負荷を軽減できる構成にしています。開発・更新にはCodexやGitHub Actions、更新スクリプトを活用しており、個人でもWebアプリの開発から公開・更新までをシンプルに運用できています。
今後は別のアプリケーションデーモンを追加し、nginxでドメインごとに振り分けることで、複数のWebアプリを同一VPS上で運用する構成にも広げていきたいと考えています。
個人ブログを「 さくらのウェブアクセラレータ × さくらのクラウド × GitHub Actions」で構築
この構成の概要・ポイント
- 静的サイトの個人ブログを、オリジンに「さくらのクラウド オブジェクトストレージ」を使って公開
- その前段に「さくらのウェブアクセラレータ」を配置し、閲覧者へキャッシュ配信
- オリジンにオブジェクトストレージを用いることで、サーバー(VM等)の運用管理が不要
- GitHub Actionsでコンテンツの配置とキャッシュ削除を自動化し、記事更新の手間を軽減
サイトについて
個人で運営しているブログです。静的サイトジェネレータEleventy(11ty)で生成したHTMLを配信しています。記事はビルドして静的ファイルにしたうえで公開する構成です。
利用構成と運用方法

オリジンはさくらのクラウド オブジェクトストレージで、その前段にさくらのウェブアクセラレータを置いています。閲覧者へはさくらのウェブアクセラレータがキャッシュ配信します。 記事の公開・更新はGitHubとGitHub Actionsを活用して自動化しています。リポジトリに変更をpushすると、GitHub Actionsがサイトをビルドしてオブジェクトストレージへアップロードし、あわせてさくらのウェブアクセラレータのキャッシュ削除まで自動で実行します。
導入理由とそれ以前の課題
ブログの中身は静的ファイルなので、置き場所としてさくらのクラウド オブジェクトストレージを選びました。オブジェクトストレージ(S3互換ストレージ)に配置したコンテンツを、独自ドメインで、かつキャッシュを効かせて配信するため、前段にさくらのウェブアクセラレータを置きました。
工夫したポイント
記事を更新するたびに、GitHub Actionsからアップロードとキャッシュ削除を実行するようにしています。手動でコントロールパネルを開いてキャッシュを消す手間がなく、pushするだけで新しい記事が反映されます。
使ってみた感想
オブジェクトストレージとウェブアクセラレータの初期設定は、マニュアル「初期設定(オブジェクトストレージ・独自ドメイン利用)」を参考に構築しました。また、個人ブログのような小規模な用途でも、無償利用枠の範囲で気軽に始められる点、サーバー(VMなど)の運用を意識せずに静的サイトを手軽に公開・配信できる点が良いと感じました。
「さくらのウェブアクセラレータ × さくらのレンタルサーバ × WordPress 」で、画像の多いポートフォリオサイト運用
この構成の概要・ポイント
- Webサイトのデータは「さくらのレンタルサーバ」に保存し、前段に「さくらのウェブアクセラレータ」を配置
- WordPressプラグイン「wp-sacloud-webaccel」でキャッシュ設定や削除を自動化
- サイト更新時のキャッシュ削除を自動化し、重い画像を安定・高速配信
サイトについて
趣味で製作した作品のポートフォリオサイトをWordPressで構築し、製作過程を含む高解像度画像を多数掲載しています。
利用構成と運用方法

Webサイトのデータはさくらのレンタルサーバに置き、その前段にさくらのウェブアクセラレータを配置しています。WordPressとさくらのウェブアクセラレータの連携にはプラグイン「wp-sacloud-webaccel」を使い、キャッシュさせたいコンテンツにCache-Control:s-maxage(CDN 側でキャッシュを保持する時間の指定)を付与します。記事や写真を更新すると、プラグインがそのタイミングでCDNのキャッシュを自動で削除します。また、WordPressにログインしているユーザーからのアクセスや検索結果ページなど、キャッシュさせたくないページは自動的に対象外になります。
導入理由とそれ以前の課題
高解像度画像を多数掲載する予定だったため、表示速度の低下や画像配信によるサーバー負荷が懸念でした。そこでCDNの導入を検討しましたが、独自ドメインをwww無しで運用しており、さくらのレンタルサーバのCDN機能「コンテンツブースト」はwww無しの独自ドメインに対応していないため、利用条件を満たせませんでした。そのため、www無しの独自ドメインでも利用できるさくらのウェブアクセラレータを採用しました。
工夫したポイント
プラグインでキャッシュ設定と削除を自動化したことで、更新のたびにCDNのコントロールパネルを開いてキャッシュを削除する手間をなくせました。キャッシュ運用をほとんど意識せずに、記事や写真の更新に集中できています。
使ってみた感想
「【TIPS】さくらのウェブアクセラレータをさくらのレンタルサーバで使ってみよう」を参考に、自分で導入する事ができました。また、高解像度画像のような重い静的ファイルの配信をさくらのウェブアクセラレータに任せられるので、サーバーへの負荷を抑えながら快適に公開できています。小規模な趣味サイトでも、無償利用枠で気軽に試しやすい点が魅力だと感じます。
参考:お客さまの活用事例
ここまではさくら社員の活用事例をご紹介しましたが、公式の導入事例ページでもさまざまな活用例を公開しています。
- 月間1億PVを超える大規模メディアでの安定配信
- 予測できないアクセス増加への対策として採用
- 他社CDNと比較して約5分の1の低コストを実現
他社オリジンとの構成、導入背景や導入後の効果については「さくらのウェブアクセラレータ 導入事例」をご覧ください。
おわりに
今回は、「さくらのウェブアクセラレータ」の正式サービス提供開始10周年を記念して、さくら社員による活用事例を紹介しました。
CDNは、大規模なWebサイトやアプリケーションに限らず、個人ブログや小規模なWebサイトでも活用できます。アクセス集中への備え、オリジン負荷の軽減、表示速度の改善など、多くの場面で効果を発揮します。今回紹介した事例が、「似た構成を自分のサイトでも試してみたい」と考えるきっかけになれば幸いです。
「さくらのウェブアクセラレータ」は、これからもお客さまのサービスを安定して届けるための選択肢として、皆さまの活動を支えてまいります。
関連ページ
- 「さくらのウェブアクセラレータ」サービスサイト
料金・機能・ご利用開始までの流れのほか、CDNの基本知識やアクセス集中対策に関するコラムなども掲載しています。 - 「さくらのウェブアクセラレータ」サービス資料ダウンロード
CDN活用による効果・ユースケース・料金・導入の流れなどをまとめた資料を無料でダウンロードできます。社内でのご検討や、関係者への説明にもご活用ください。 - 「さくらのウェブアクセラレータ」お問い合わせフォーム
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