エンジニアに最適化した!?さくらの新フロア

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皆様こんにちは。
さくらインターネット総務部の町田と申します。
“さくナレ”からは最も縁遠いと思っていたのですが、こんなに早く総務に話が来るとは・・・。
技術的な事。と言うよりは、エンジニアの皆さんに快適に過ごしてもらう「場所」の話になりますが、どうぞおつきあい下さいませ。

新フロア計画の発端

2012年某日。当社の東京オフィスが入居するビルに、空きフロアが出るとの情報が入りました。
その数日後。「契約する事にしたよ。」と上司から・・・。

日々増える社員の数にオフィスが追いついて居ない状態でしたので、「このタイミングなら増床するよなぁ・・・。」と思ってはいました。
が。まさかこんなに早いとは・・・。

そしてこの日から新フロア計画が始まります。
当然ですが「ノープラン」。・・・前途多難。しかし、その時、天の声ならぬ社長の声が・・・

tanaka「エンジニア中心の、
働きやすいオフィスがええねぇ」

「・・・それ、いただきました!!」とばかりに、そのコンセプトで進める事になりました。

計画時のゾーニングプランとコンセプト

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当社の東京オフィスは、L字型のフロアです。
その為Lの部分を上手く使った工夫が必要です。
また、各席から共用設備への動線や移動距離を考えると、中心に共用スペースを配置しオフィスエリアを事実上2ゾーンで設計する事になります。

弊社にお越し頂いた事があるお客様にはイメージしていただけると思いますが、33Fは来客エリアとオフィスエリアに分割する事でこの問題を解消しました。

さて、今回の28Fは完全オフィスエリアの設計ですので、分断してしまう訳にはいきません。
そこで、この角になった部分をどう設計するかが、ある意味このプロジェクトの中心になります。

002複数のデザイン会社さんからいくつかの提案を頂きました。
やはり、各社さん共にこの部分の処理に難儀していたようです。もちろん、弊社からもL字になった部分で、上手くスペースを繋ぐようなオフィスを要望していました。

デザインの中には、テーマパークのようなオフィスをコンセプトにしたものや、机をランダムに配置したもの。飛行機のビジネスクラスのような配列の物など、多種多彩でした。
最終的には「機能性」にフォーカスを当てたオフィス提案を採用し進める事となりました。

どうやってエンジニアの意見を集約するか

座談会の様子さて、今回は「エンジニア中心」のオフィスです。
せっかく近くで一緒に仕事をしている訳ですから、聞かない手はありません。とはいえ、全員にアンケートを取るには、少し工期が短かったため、選抜メンバーによる座談会をする事となりました。

座談会の場では、
とりあえず予算は度外視で、好き勝手に要望を出してみる
と言う前提の元、ブレストに近い形で進めていきます。

まず大まかなコンセプトを決めます。

空間作りの一番大事な部分ですね。
また、一番難航する部分でもあります。例えば、「高級感漂う」とか、「クラシカルな」とか、そう言うコンセプトですが、言葉一つ取っても、皆の思いは様々。そんな中、満場一致で決まったのが「アースカラー」。

当社の東京オフィスは、白を基調とした「アーバン」なイメージのあるオフィスです。
非常に清潔感溢れるオフィスですが、「まぶしい」という意見が案外多く、目に優しい?アースカラーが良いと満場一致。一気に座談会が加速します。

細かな仕様を詰めていく

コンセプトが決まれば、次は細かな話。仕切りパネルの高さを決めたり、机の幅や袖机を考えたり。
机の間仕切りは、座っていると個室感があるけど、少しのぞき込むと相手が見える。
そんな絶妙な高さを目指しました。
机は現行比+20cm。袖机はA4ファイルが縦に入る大きさ。
などなど。細かな指定が続きます。

当初、フリーアドレス。と言う話もありました。
しかし、皆さん一様に仰っていたのは「集中できる環境」と言う事でした。
日々席が替わる。ではなく、自分用にカスタマイズした席で集中したい。
そんな意見が多かったため、フリーアドレスではなく、席配置を固定した上でカスタマイズが可能な席作りとなりました。
仕切りパネルの材質は色々ありますが、今回はスチールを選択。
マグネットが使えるので、自分好みに色々取り付ける事が可能です。

みんな大好き?試”座”会

試座会最後は「試座会」です。オフィスチェア10台を一同に集め、各自の意見を纏めました。

良いと言われているイスも、体格や好みによっては必ずしも良いとは限らず、試座会の後もしばらく使ってもらい決定していきました。

国内に流通する各社のオフィスチェアに一度に座れる機会はなかなか有りません。私も含め、メンバー一同、非常に良い経験になりました。

完成した新フロアはこちら。

執務デスク周辺

皆さん電車に乗るとき、席が空いていれば座ると思いますが、どこが一番狙い目ですか?
マンションなどもそうですが、「角」部屋や角になってる場所はきっと皆さん狙い目ですよね?
これまでは1島6人の対面机でした。なので、「角」では無い席の人が出てきます。
自ずと、その人は席を立つときに「誰かの後ろを通る」必要があります。
これは集中力を欠く大きな要員の一つです。
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全ての席が同じ空間という訳にはいきませんが、およそ9割近い席は、全席通路側です。
これで隣の人の出入りが気にならない!

さらに、カーペットは通路部分とそれ以外の部分を貼り分けました。通路はリズミカルな模様のカーペットを貼り、動きを持たせることで、「立ち止まって良い場所」「通路となる場所」を感覚的に別けています。

ミーティングコーナー

次にミーティングスペース。
社内のミーティングは、必ずしもクローズドなスペースが必要と言う訳ではありません。
そこで、オフィスの両端と中央にはミーティングスペースをたっぷり用意。「ちょっと集まって話し合う。」そんな事が簡単にできるスペースです。
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サイレントルーム

さらに、「集中」するためのスペースとして、サイレントルームを作りました。
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この部屋は1名しか入れない小部屋。
期日間際!な仕事をする時は、ここに籠もって仕事をする事で、集中力も大幅UPです。

サーバルーム

さてさて。
当社はデータセンター事業者です。
もちろんオフィスにデータセンターは要らないのですが・・・オフィスの中心にサーバルームを作ってしまいました!全面黒いガラス張り!このオフィスのランドマーク的存在です。
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サーバルームはどうしても隔離された部屋になりがちです。そこでガラス張りにする事でオフィスとの一体感を欠くことなく、ある程度は隠す。と言う二つを両立します。
さらに、オフィスの中心に設置されているので、丸くする事で死角を減らし、出会い頭にぶつかると言うリスクを減らすと共に、データセンターを身近に感じる事の出来る空間に仕上げています。

ステージ

このサーバルームの端には、ステージが設置されています。このステージ、他のミーティングルームと繋げることで、大きなプレゼンテーションスペースを確保。
006これにより、多数の社員が参加するプレゼンや勉強会などを快適に進める事が出来るようになりました。

ちょっと珍しい

その他にもたくさんあるのですが、、、例えばサーバルーム脇のソファ。これは頭の上まで覆う背もたれが特徴です。
サイレントルームほど個室感はありませんが、案外集中して仕事できる。と人気のソファです。
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オフィス作りの工夫ポイント

コストダウン!

toyo-28-31オフィスを作るとき、どう上手くやっても相応のコストがかかってしまいます。
コストを抑える事は重要ですが、あまりコストばかり意識して貧相になってしまってはモチベーションへの影響も心配されます。
そこで、必要最低限のコストで、どれだけ良い物を作れるか。
それが今回の課題だったのかなと改めて思います。
その上で、今回工夫した事の一つに、「色使い」が挙げられます。
例えば什器の色や壁の色などは、特殊な色を使おうとしない限り、何かしらで塗らなければならないものです。

古いオフィスのイメージでは、クリーム掛かった白のイメージが強く、什器メーカーのカタログでもこの色はよく使われます。
では、これを黒にしたら費用は高くなってしまうのか?
実はそんな事はないのです。メーカーは何色か用意している場合が殆どで、用意された色の中であれば費用は同じです。

toyo-28-04また、壁を白く塗るのも黒く塗るのも実際にはコスト差はありません。
オフィスチェアの表皮の色なども同じですね、ラインナップされている中から選ぶのであれば、全色選んだところで、コストにはなんら影響がありません。

冒頭でも書きましたが、今回のコンセプトは「アースカラー」です。
これまでと同じグレードの機材であっても色を変えて選んでいくことで、大きく印象は変わりますし、特殊な什器などを入れなくても十分そのコンセプトに近づける事が出来ます。

こだわりの設備

さて、コストを削ったら、その分機能する部分には少しコストをかけていきます。
例えば、サイレントルームは非常に贅沢な設備です。
たった1畳くらいの部屋を3つ作りますが、完全に仕切るため消防設備をそれぞれに設置する必要があります。
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また、空調や照明も同様です。
従って、部屋1つのコストとしてみると非常に贅沢な設備です。
それでも、自分だけの空間で仕事をすると言う事が、どれだけ仕事を捗らせるか。
その効果を考えたら、そのコストは決して大きな物ではありません。

コミュニケーションを活性化させる

様々な部署の社員が部署の垣根無く一同に会し、仕事からプライベートまで、様々なコミュニケーションを図って欲しいと願っています。
そこで、用意したのは、コミュニケーションスペース。
什器それぞれは専用にオーダーしたわけではないですが、様々なデザインの什器を導入して「なんか使ってみたい」と思って貰えるようなスペースを作りました。
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どれもこれもミーティング用のテーブルではありませんが、ちょっと腰掛けてみたくなる。
ちょっと立ち止まってみたくなる。
そして、気軽に使える。
そこから”コミュニケーション”が生まれていく。そんなスペース作りを大事にしています。

さくらの新フロアとは?

toyo-28-10さて、新しいオフィスフロアの拘りなどを紹介させて頂きましたが、詰まるところ「使いやすいか否か」が一番大事な事です。

社員が100人居れば、100人それぞれの「使いやすい」があります。
それら全てに回答していくというのは、あまり現実味のあることではありません。
そこで、自分なりにカスタマイズ出来る席を取り入れ、一人一人の空間は社員自ら作り上げていく。

また、共用スペースも、様々な使い方が出来る設備を取り入れる。
それが大事なのかなと感じています。
PCのキーボードやマウスを使いやすいモノに交換するのと同様に、机の周りも使いやすくカスタマイズする。

そして、コミュニケーション活性化を手助けする、「集まれる」スペースづくり。
気軽に集まって、気軽に話せる。そんなスペースをたくさん設けることで、改まってミーティング開催する事無く、簡単に打ち合わせなどができます。
このスペースは非常に大事で、「ちょっとした」コミュニケーションの積み重ねが、社内の活性化に繋がります。

個人の空間と、仲間との空間を明確に分割しつつ、うまく調和させる。
そんな空間作りが、「最適化」された環境に繋がるのではないかなと考えております。

さくらインターネットで、一緒に働きませんか?

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