#さくらのAI Boot Camp vol.1「Stable Diffusionハンズオン」

こんにちは、さくらインターネットの大喜多です。本記事では2024/10/31に行われた『#さくらのAI Boot Camp vol.1「Stable Diffusionハンズオン」』のレポートをお届けいたします。

はじめに

MOONGIFT中津川氏より、毎月開催しているさくらのAI Meetupの説明や、本イベントについての解説がありました。さくらのAI Meet upでは、数多くのAI関連イベントがある中で、サーバーサービスを提供するさくらインターネットとしては、実際に手を動かして見られることを主眼において運営しています。また、さくらのAI Boot Campでは、参加者の皆さんに実際に手を動かしてさくらインターネットのサービス上で生成AIを動かしてみる体験をしていただくこととしました。その後、高火力DOKの開発マネージャーである、さくらインターネット小田島によるハンズオンがはじまりました。

高火力DOKとは

ハンズオンに入る前に、さくらインターネットで提供しているGPUクラウドサービスである高火力PHYおよび高火力DOKについての解説がありました。高火力PHYはNVIDIA H100を8基搭載したベアメタルサーバーで、非常に高性能な反面、導入コストがかかるという説明がありました。さくらインターネットの使命として「日本のAI市場の発展のためにGPU資源を広く遍く提供する」というものがあり、より手の届きやすいGPUクラウドサービスとして、GPUが使えるコンテナー実行基盤のマネージドサービスとして高火力DOKが生まれた、としました。高火力DOKの特徴として、Dockerイメージを実行できること、コンテナーを動かした時間だけ課金される秒単位の課金体系、APIによって操作可能でシステムに組み込むことが可能なことなどが挙げられました。

ここからハンズオン!

ハンズオンの流れは以下の通りです。

1.実行したいアプリケーションを用意
2.アプリケーションをDockerイメージ化
3.イメージをコンテナーレジストリーへ登録
4.「高火力DOK」で実行!
5.成果物を回収

今回は画像の生成AIであるStable Diffusionを使って、高火力DOKで動作させて成果物の確認をするまでの体験をおこないました。

まずアプリケーションをDockerイメージ化しコンテナーレジストリーに登録するためのサーバを用意します。今回のハンズオンではさくらのクラウド上にサーバを作成して実行しましたが、イメージ化の処理自体にはGPUを使用しないため、お手元のLinuxが入ったPCなどでも実行可能とのことでした。

ハンズオンでは、GitHubにアップロードされているコードを指定してDockerイメージを作成しました。

Dockerイメージを作成したら、コンテナーレジストリーを作成してDockerイメージを登録します。今回はさくらのクラウドのLabプロダクトである「コンテナレジストリ」を使用しました。

注意:今回はハンズオンのため誰でもPush&Pullができる権限を付与していますが、正式な利用の際は認証されたユーザーのみPush&Pullができるようにすることが望ましいです。

高火力DOKで実行

コンテナーレジストリーへのDockerイメージのアップロードが完了したら、高火力DOKで読み込んで実行させます。今回は複数ユーザーが同時に実行したこともあり、キューイングなどが発生し講師がバックグラウンドで対応するなど、ハンズオンならではのトラブルもありましたが、最終的には全員実行が完了しました。

懇親会

懇親会では、「今後の参考とするために、忌憚のない意見をお願いします」と講師からあったように、キューの状況を可視化してほしい、普通のサーバーで実行させたいなど、様々な意見が交わされていました。

まとめ

高火力DOK初のハンズオンということもありトラブルもありましたが、無事全員が処理を完了することができ、生成AIの実行体験ができたと思います。今回はvol.1とのことですので、次の開催もあると思われます。その際は是非参加していただきますようご検討ください。