EC-CUBEをさくらのレンタルサーバで導入してみた(5) / こぼれ話編

こんにちは、ハイモジモジの松岡です。

EC-CUBEの導入をさくらのレンタルサーバで挑戦してみた、と題して連載してきましたが、とうとう最終回となりました。最後は、無事にリニューアルオープンできた直販サイト「SHOP MOJIMOJI」の「その後」や「こぼれ話」をお伝えしたいと思います。

 

在庫管理がカンタンになった

EC-CUBEで運用するようになって、もっとも便利になったと感じているのが「在庫管理」です。ハイモジモジのアイテムは「SHOP MOJIMOJI」を通じて一般のお客様に販売するB to Cと、小売店さんや問屋さんに卸すB to Bの両方を行っていて、在庫数には常に気を配っているのですが、たとえばB to Bで大量注文が入ると、「SHOP MOJIMOJI」用に確保しておいた在庫を切り崩して対応することがあります。つまり、EC-CUBEに登録している在庫数を適宜変更する作業が発生するのです。

その点、EC-CUBEでは該当する商品を管理画面上でキーワード検索し、在庫数を「編集」するだけで済みます。複数の商品を編集する場合はCSVデータを一括ダウンロードして、必要なところに変更を加えたらまたアップロードするだけ。在庫を切らさないよう常にストックしているアイテムは在庫数を「無制限」にすることもでき、残数に気を配る必要もありません。「在庫切れメール通知プラグイン」「品切れ間近商品表示プラグイン」を導入すれば、ますます管理が便利になります。

 

管理画面で在庫数を「編集」

 

プラグインの新規追加は慣れてから

とりあえず今は現状のシステムで運用を続けてみて、慣れてきたら新しいプラグインを導入して利便性を追求する、という心づもりでいます。「あと、これを購入すると送料無料プラグイン」とか、「この商品を買った人はこんな商品も買っていますプラグイン」などを導入して客単価向上を図りたいのですが、逸る気持ちを抑えて、まずはトラブルなく管理・運用できるよう、時間をかけて慣れていくことを重視しています。

 

あと、これを購入すると送料無料プラグイン

 

と言うのも先日、注文後に届く「ご注文確認メール」の体裁が、以前利用していたショッピングカートシステムとは異なるために、お客様が希望する配送の時間帯指定を見逃してしまうというポカをやらかしてしまいました。不慣れなうちは思わぬところでケアレスミスをしてしまうので、プラグインの新規追加は安定的に運営できるようになってから、機を見て少しずつ進めていく予定です。

 

サーバーが二本立てになった

リニューアルにあたってひとつ予定外だったのが、サーバーを完全移行するつもりが、結局は二本立てにしたこと。WordPressを導入しているハイモジモジの本体サイトは旧サーバーに残したままにして、「SHOP MOJIMOJI」のみさくらインターネットの「スタンダード」で、サブドメインで運用することにしました。

 

SHOP MOJIMOJI

 

その理由として、同時に全面切り替えを行うのは業務上リスクが高いと判断したからです。たとえば独自ドメインのメールアドレスを旧サーバーで発行しているのですが、それも新サーバーに移行して再発行となれば、その間、メールを受信できなくなってしまいます。他にもWordPressの移行や、小売店さん向けにCGIで組んでいるオーダーフォーム、メールマガジン登録フォームなど、すべてに「移行に伴う空白期間」が生まれてしまうため、あらゆる方面で業務が滞る可能性がありました。そこで無用なトラブルの種を減らすためにも、今回は「移行はECサイトのみ」と割り切ったのです。

年間契約中の旧サーバーが期限切れになるタイミングで、改めて移行できればとは思いますが、実はこのまま併用していい気もしています。いずれまた「埋込型の決済モジュール」導入に向けて独自SSL対応のサーバーを再契約するかもしれず、そうなるとまた「SHOP MOJIMOJI」のみならず、すべてのデータを移行する手間が増えます。将来的にシステムやサーバーを変更する可能性のあるECサイトは、本体とは切り分けて運用するのがベターではないかと今では考えています(維持費は二重になってしまいますが)。

 

消費税8%が近づいてきた

そうこうしているうちに、消費税が5%から8%に切り替わる歴史的な転換日が近づいてきました。国の消費税率が変わるなんて、生きているうちにそう何度もあることではないのですが、さらに10%にアップすることが見込まれるため、今回の切り替えに伴う作業は次回もまた役に立つはず。後学のためにも、ここに記録しておきます。

まず、EC-CUBEの2.13系をインストールしている方は、管理画面上の「基本情報管理」→「税率設定」で簡単に切り替えることができます。課税規則を「四捨五入」「切り捨て」「切り上げ」の3通りから選べるほか、適用開始日時を登録しておくことができるので、今回であれば「2014年4月1日0時0分」に予約設定しておくと良いでしょう。「SHOP MOJIMOJI」もすでに設定済みです。

 

EC-CUBE管理画面の税率設定

 

2.12系をインストールしている方は、税率が変更になる0時0分のタイミングで「手動」で切り替えることになってしまうため、PCの前でスタンバイしていないといけません。でも「税率変更予約プラグイン」さえ導入しておけば、2.13系と同じように予約設定が可能になります。まだインストールしていない方は、お早めに。

 

税率変更予約プラグイン

 

2.11系、2.12系に脆弱性が見つかる

無事にリニューアルできて、めでたしめでたし。と安堵したのも束の間、最後の最後にとんでもないビッグニュースが舞い込んできました。なんと、EC-CUBEの2.11系、2.12系に脆弱性が見つかったのです。

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によると、サイト利用者によって、他の利用者の登録情報を改ざんできたり、取得される(=漏洩する)可能性があるそうな。「攻撃が行われた場合の影響が大きい脆弱性であるため、できるだけ早急に最新版へアップデートもしくは修正ファイルを適用してください」とのことです。

 

EC-CUBEの脆弱性について

 

最新バージョンに対応していないプラグインの導入を考えて、もしも2.11系や2.12系のインストールを進めていたらと思うとゾっとします。修正ファイル適用で危険性は回避できるようですが、メンタル的には最新の2.13系にしておいて良かったと、胸をなで下ろしています。これからEC-CUBEを導入される方には2.13系をオススメしておきますね。あー、びっくりした!

 

お読みいただき、ありがとうございました

これにて「EC-CUBEの導入をさくらのレンタルサーバで挑戦してみた」は、おしまいです。「個別具体的な事例です」とエクスキューズを入れつつ、「失敗は反面教師にしてください」と甘えつつ、何とか導入から運用までの過程を拙いなりにお届けすることができました。読んでくださった皆さまにとって、少しでも参考になれば幸いです。

もしよろしければ、ハイモジモジのサイトにもアクセスしてみてくださいね。最後までお付き合いくださいまして、誠にありがとうございました。

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