さくらのインターンシップ 2016夏 セールスコースレポート~時に戦い・時に支え合う 最高の仲間と過ごした2週間~
みなさんこんにちは!さくらインターネット人事部の山田です。
2016年8月22日から9月2日にかけてインターンシップ(セールスコース)が行われました。
(毎年恒例行事となってきました。過去のインターンシップ記事もぜひご覧ください。)
今回は、インターン生と年齢が近い新入社員も関わったため、和気あいあいとした雰囲気がありつつも切磋琢磨している様子をインターン生自身にレポートしていただきます。正真正銘ノンフィクションです。インターンシップで奮闘した日々に興味がある方はぜひご覧ください!興味が無い方もご覧ください!
目次
一日目
まず一日目は、私、横山がレポートします。
8月22日~9月2日にわたって、私たちインターン生に学びと成長、感動を与えてくれた最高の場所。また、個性あふれる社長を筆頭に優しい社員の方が集まった場所。私はこのさくらインターネットで、普段の学生生活では学べないたくさんの経験をすることができました。
到着したばかりの私たちを社員のみなさんは笑顔で歓迎してくださいました。
れっつ!自己紹介タイム
自己紹介は「マトリクス自己紹介」という手法を使って行われました。
マトリクス自己紹介は、A4用紙に「好きなもの・こと、趣味、関心のあること」等をキーワードで書き、用紙を周囲の人に見せます。そして、書き手に対し周囲から質問をしてもらう手法です。社員のみなさんが興味をもっていろいろと質問をしてくれたので、自然と自分のことについてたくさん話すことができました。
ひとまず自己紹介は終了~。緊張しました~。
自己紹介のあとは、社員のみなさんとランチ。自己紹介タイムの緊張から開放されて、ほっと一息です。
視点を変えるワークショップ
ランチタイムのあとは、コミュニケーション力を養うためのワークショップです。
このワークショップでは、「誰に何をどのように伝えたいか?」というセールスとしてお客様に接する際の考え方や姿勢を学びました。
ワークショップが始まって早々に、「柿泥棒に柿を取られないPOPを作ってください」という想定外なお題が与えられ、びっくり!
こ、これはなかなかトリッキーなお題です・・・。視点を変えることと柿泥棒にはいったいどんな関係が!?と、始めはとまどいましたが、最終的にこれは"柿泥棒の視点"も考えたうえでのPOPを作成する必要があり、相手の気持ちや立場をふまえ考えなければなりません。そのような多角的な考え方が身に付きました。
質問力を鍛えるワークショップ
このワークショップでは、営業同行に向けてお客様の課題を聞き出す“質問力”を鍛えよう!というものでした。4名で1チームを作り、「さくらの営業を知る」という内容で、それに基く質問を次々と出していきます。出た質問をオープンクエスチョン(相手が自由に返答できる質問)⇔クローズドクエスチョン(Yes or Noで答えられる質問)に変換する作業を行いました。たくさんの質問の中から、厳選した質問をピックアップし発表をしました。自分が相手から聞き出したい答えを引き出す質問の幅が広がり、その質問の選択方法を学ぶことができました。
二日目
IT業界やさくらインターネットを学ぶ
二日目は、IT業界やさくらインターネットのことを中心に学びました。私自身ITに全く詳しくなく(そのことは、ばっちり社員さんに見破られていました、、、)ITという分野の中にもたくさんの種類があり、それぞれが事業の役割を担っていることを知りました。また、さくらインターネットについて、この日で更に理解を深めることができました。
さくらガレージ訪問
そして午後には、さくらガレージにもお邪魔させていただきました。ガレージに入って最初に思ったことはドラマに出てきそうなスタイリッシュでお洒落な場所だなあということです。ガレージの社員のみなさんで家具を選び、購入、設置までされており居心地の良い環境をみなさん自身で作っているのだと感じました。また、Arukasの開発に励んでおられる姿に私も頑張らなければ!と思いました。
三日目
データセンター見学
データセンターってなんぞ!!!と思っていた私には衝撃的な光景が広がっていました。見た目はどこにでもあるビルなのに、室内にはサーバを収納しているラック(下記写真参照)が所狭しと並んでいました。たくさんのラック、その周りを這っているケーブル、室内を見守る監視カメラ、サーバの故障を防ぐ空調機の数々。24時間365日動き続ける大事な大事なサーバには全て必要な設備。そこはまるで異世界に飛び込んだかのような空間でした。そんな異世界のような設備によって、インターネットが当たり前のように使えている世の中が成り立っていることを知りました。
初めてのLANケーブル作成
データセンター見学の後は、LANケーブルを作成しました。データセンターには必需品であるLANケーブル、それを自分の手で作成できる貴重な機会となりました。新入社員の鈴木さんが講師となり丁寧に教えてくださいました。そして、細かい作業により生まれたイライラの気持ちに打ち勝ち、全員がなんとかLANケーブルを作ることに成功しました!やったーーーーー!!!
DMM.make AKIBA訪問&IoTモジュールを使ったハンズオン
DMM.make AKIBAでは実際にさくらのIoT Platformのモジュールを手に取り、モジュールからデータが送信される仕組みなど、とても専門的なことを教えてもらいました。今回のインターンで私たちに与えられた課題は、IoTと関係しているので、ここで頑張ってインプットしておかないとっ!と気合いが入りました。
さてさて、本題のハンズオンがいざはじまると、講師であるIoT事業推進室の西田さんや技術本部の川畑さんがきっちり・みっちり教えてくださいました。
初めて触るIoTモジュールはとても複雑に構成されており、私は悔しくも完成させることはできませんでしたが、普段触れることのないIoTに触れられたことは、貴重な経験になりました。
光ファイバーを物理的に折ったことも貴重な経験です!
四~六日目
8月22日から9月2日の2週間、セールスコースのインターンシップに参加させていただきました松田です。
インターンシップ初日に2つの課題が発表されました。その内容は、2週間のインターンシッププログラムの中で得られる力を生かして取り組むものであったため、毎日目標を持ちインターンシップに臨むことが出来ました。常にノートとペンを持ち歩き、たくさんのことを書き留めたので、今後の学生生活にもこの学びを活かしていきたいです!と、ここで意気込みを書いておいて・・・
さっそく本題のインターンシシップ四~六日目についてまとめて紹介します。
財務3表についての講義
企業の経営状況を把握するためには、財務3表を理解することが重要であると知りました。これを理解したうえで、さくらインターネットの売上構成や利益計算を学びました。
ビジネスマナー研修
営業に同行させていただくにあたり、身だしなみ、挨拶、名刺交換の研修を行いました。大学生活では、名刺交換を行う機会がなく、手間取ってしまいました。宿舎に戻ってからもインターンシップ生とたくさん練習しました。
議事録の書き方
実際に社員の方が話している内容を聞き取り、聞き取った内容の議事録作成を行いました。議事録作成のポイントである下記点に特に注意しながら聞き漏らさないようにしました。
・報告事項
・決定事項
・今後の課題や宿題
書き起こす際は、聞いた内容をただ羅列するのではなく、その場にいない読み手の視点になって書くことの難しさや重要さを学びました。また、議事録の作成が、会議の不参加者への正確な情報共有や、重要な決定事項の備忘録の役割を果たしていることを理解しました。営業同行の際には、この場で学んだことを活かすことができました!!!
営業同行
営業の現場を初めて拝見させていただき、その場の緊張感を体験することが出来ました。同行の際には、議事録を取り、その場にいない人にも内容が伝わるように書くことを意識しました。さらに、訪問先の企業の概要について事前に調べることで、よりニーズに合ったサービスの提案が可能になると感じました。
チームワーク向上のワークショップ
チームに分かれて、コマ撮り動画の作成を行いました。コマ撮りとは、静止画を1コマ毎に少しずつ動かしカメラで撮影し、あたかもそれ自身が連続して動いているかのように見せる方法のことです。コマ撮りで“ストーリー性のある動画を作る”というミッションが与えられ私たちのチームは、外部の攻撃からサーバやHDDを守り、安全なサービスを提供するさくらインターネットをテーマにしました。テーマ設定にかなり時間を要しましたが、撮影しはじめてからはトントン拍子に事が進み、制限時間までに動画を完成させることができました。意見を出し合い、形にしていくことの難しさを感じつつも、楽しみながらチームワークを深めることが出来ました。
資料作成
インターンシップの集大成である課題発表に向けて、インターン生全員で話し合いや資料作成を行いました。個人課題、チーム課題ともに、チームワーク向上のワークショップもあってか、お互いにアドバイスをしあいながら協力して取り組むことが出来ました。
七~十日目
七日目から十日目までのレポートにつきましては、小澤が担当します。大学ではITとは関連性の低い公共政策を専攻しています。以前たまたまさくらインターネットのサービスを利用したことがあり、それがきっかけで、今回のインターンに参加することになりました。
インターンシップ2週目には、エンジニアコースのインターン生も加わり、クライマックスに向けて加熱していく終盤戦をお伝えします。七日目は終日社内行事に参加したため割愛し、八日目より詳しくレポートしていきます。
八日目:インターン生、さくらのセールスの一員になる。
商談ロールプレイング
初日の課題発表以来、二度の営業同行を通してビジネスの現場に触れ、夜には宿泊先である通称「なべこうハウス」の一室に集って、さくらのサービスについて勉強会を重ねてきたセールスコースのインターン生。
(注:なべこうハウスについては番外編でご紹介します)
いよいよ今日は、我々に与えられた二つの課題のうちの一つ(課題A)「商談ロールプレイング」の本番です!
商談ロールプレイングは、さくらの会議室をお客様事務所にみたてて行いました。お客様のところに行く営業マンが我々で、お客様役は営業現場を知り尽くしたさくらのセールス部門の方が演じてくれました。また、お客様役の設定は自分で決めます。今回は「商店街で花屋を営む店主に営業をする」という設定にしました。
まずは名刺交換から。花屋役の方から、「生花店『ハッピーフラワー』の店長です」と挨拶が返ってきます。なんといかにもありそうな店名!(我々は店名まで決めていません)
社員の方々の本気度を感じ、営業マンを演じる我々にも熱が入りました。
セールスチーム4名の中から最も評価が高かったのは大学でソフトウェア工学を専攻する加納さん。大学で学んだ知識を活用したトークは説得力のあるものでした。お客様にサービスを提供するにあたって、自分自身がITへの理解を深めることが重要であることを学びました。
新入社員の方々と座談会
課題Aが終了し、ひと段落した午後に開催されたのは、新入社員の方々との座談会。今年入社された社員の方々が就活生だったときの経験談を伺い、社会人になった自分の姿をより具体的に想像することができました。
九日目:インターン生、セールスの意義を知る。
さくらのセールス社員によるパネルディスカッション
この日我々に用意されたコンテンツは凄腕セールス社員によるパネルディスカッションへの参加でした。右も左もわからぬままにインターン初日の「質問力を鍛えるワークショップ」であげた質問を、営業現場の最前線で活躍する主力メンバーが答えてくれるというものです。さくらのセールスの方々の特徴として共通するものの一つに、他の会社でセールス職を経験された方が多いことがあげられます。
パネルディスカッションの中では、「どんなときにやりがいを感じるか」という質問においてセールスの方々のこれまでの経験の深さを感じることができました。さくらのお客様は、事業の拡大に伴って利用してくださるサービスも比例し大きくなるのです。「売っておしまい」ではなく、お客様に寄り添った長いお付き合いができるということが魅力であると感じました。
セールスの方々はそうした「はじめは小さかったサービスの利用が事業の拡大に伴って大きくなること」にやりがいを感じているとのことでした。
パネルディスカッションを終えた午後は、明日に発表を控えたもう一つの課題(課題B)「こんなIoTがあったらいいな」の資料作成に取り組みます。しかしながら、その提案は一筋縄では行きません。「どのようなモノがあれば生活が便利になるか」という問題は、日常のその場限りでは意識することがあっても、恒常的にその問題意識を持ち続けているわけではないからです。すなわち、課題Bは自らの想像力との戦いでした。せっかくアイデアを思いついたとしても、既存の技術で代替が可能であることも少なくありません。ニーズが存在し、まだ挑戦がされていない分野はないだろうか。男2人のグループ(通称:「桃チーム」)は、一日目から今までのインターンの日々を振り返りました。そして、研修中のある出来事にアイデアの着想を得ます。最終日の発表に向けて、その議論は熱を帯びていきました。
十日目:インターン生、さくらの一員となる。
「こんなIoTあったらいいな」プレゼンテーション
ついに迎えた最終日。
前日夜遅くまで資料の作成に取り組んだ我々インターン生は、いよいよ最終プレゼンテーションの場に臨みました。発表会場では、IoT部門をはじめとした多くの社員の方々が来てくださいました。10日間のインターンシップを通じて感じたことは、相手にわかりやすく伝えることの重要性です。プレゼンテーション用の資料では、自らが描いた図を用いて、視覚的に自分たちの考えを伝えることを心がけました。
そんな「桃チーム」が発表したアイデアは、お客様が集まるパーティー会場で、一人でも多くの人がつながるようなIoTの提案でした。これには、インターンシップ中にお客様が集まる場に参加し、自らの目で感じた「もっとたくさんの人と効率的に話せる機会を作ることができないだろうか」という問題意識が根底にあります。10日間で学んだことをそのままにせず、課題を掲げ解決を図ろうというところに意義があると考えたのです。技術的な実現性にはやや疑問点が残りましたが、多くの社員の方々から「面白い発表であった」とフィードバックをいただくことができました。
インターンシップ振り返り発表
課題Bの発表後、エンジニアコースの方々と合同でインターンシップ振り返り発表を行います。参加したインターン生が発した「最高でした!」の声。苦楽を共にしたインターン生と社員の方々が一つになったような瞬間でした。
2週間にわたったインターンもついにフィナーレ。
インターンシップの2週間は本当にあっという間で、とても充実した日々を過ごすことが出来ました。常に社員の方が声をかけてくださり、不安を抱くこと無くインターンシップに臨むことができました。インターンシップを通じて、さくらインターネットやIT業界にますます興味が湧き、実際に就業体験をすることで、企業や業界に対する理解が進むということが感動的でした。インターンシップの経験を通して学んだことを、今後の学生生活や就職活動に生かして行きたいと思います。
さくらインターネットの皆さん、ありがとうございました!
そして番外編へ・・・
我々インターン生がインターンシップ期間中寝泊りしていた「なべこうハウス(通称)」については、こちらの番外編でレポートします。こちらも是非ごらんください。