JANOG39 Meeting レポート~Day 2~

こんにちは、さくらインターネット クラウドチームの大喜多です。
2017年1月18日~1月20日の3日間、石川県金沢市にてJANOG39 Meetingが開催されました。本記事ではDay 2(1月19日)の様子をレポート致します。

DNS権威サーバ向けのDDoS攻撃対策をした話~さくらインターネット編~

写真左から、さくらインターネット 大久保 修一、さくらインターネット 山口 勝司、スペシャルゲストのひゃくまんさん。

昨今頻発するDNSサーバ宛のDDoS攻撃に対して、DNSサービスチーム 大久保より「強いDNS」を作るべく取り組んでいる各施策の紹介を行い、NWOPチーム 山口からは、バックボーンネットワークにおけるDDoS対策および自社開発のDDoS対策システムの概要・今後の課題について説明を行い、最後に参加者とのDDoS対策に関する議論が交わされました。

※編集部注:本セッションの内容は非公開とすることが定められており、セッションおよび議論の詳細については割愛させていただきます。ご了承ください。

日本データセンター協会 フューチャーセッション(出張編)

さくらインターネット株式会社 高峯 誠(左から二番目)

日本データセンター協会は、データセンター事業者と主要データセンター関連事業者が参加する組織を形成し、各事業者が水平的垂直的に協力して上記の課題解決に取り組むことによって、IT立国の基盤を支えるデータセンターのあるべき姿を追求することを目的とする特定非営利活動法人です。本セッションでは、JDCCの概要と各ワーキンググループの紹介、データセンターに関わる若手を育成するフューチャーセンターなどの紹介を、さくらインターネット株式会社 高峯 誠よりさせていただきました。


フューチャーセンターとは、スウェーデンを発祥とし、1組織では構築されることのない多様な人たちが集まり、横断的な対話を行って意思決定・知の共有を行い、従来の枠組みでは難しい課題を解決することを目的とした、変化を起こしていくための”場”であるとのこと。

JDCCフューチャーセンターは、JDCC会員の若手メンバーが集まり、データセンターに関わるテーマについてディスカッションを重ね、次世代に向けた知を協創していくことを目的として立ち上げられたという説明がありました。

具体的な活動内容として、2017年1月13日に開催された第1回セッションの模様が紹介されました。

第1回セッションの概要は以下の通りとなり、データセンター業界の抱える問題点が若手同士で共有される結果となりました。

今後の展望としては、さらに多様なメンバーが集まる場とし、未来のデータセンターのあるべき姿・産業・ビジネスを考えていけるよう取り組んでいくとのことでした。

経営者から見るインターネット/ネットワークコミュニティ

JANOG受付をしている弊社代表田中のようすビジネスとコミュニティの関係について、株式会社DMM.com会長 亀山 敬司氏と、さくらインターネット株式会社社長 田中 邦裕との対談形式のセッションでした。が・・・話はコーディネータの用意していたテーマから大きく外れていき、大半は会場と2人の質疑応答に充てられていました。会場は爆笑の渦。技術系コミュニティの中では非常に異色なセッションとなりました。

※編集部注:本セッションの内容は非公開とすることが定められており、セッションおよび質疑応答の詳細については割愛させていただきます。ご了承ください。

懇親会

Day 2のセッション終了後は、金沢駅前のホテル金沢にて懇親会が催されました。設定されたテーマについて語り合うテーブルが用意されたり、参加者同士のコミュニケーションをとりやすくする取り組みがなされた懇親会でした。

まとめ

長くネットワークエンジニアとして業務に従事していた私ですが、JANOGに参加するのは今回が初めてでした。JANOGにはメーリングリストなど非対話型のコミュニケーションも存在しますが、近年インターネットを取り巻く課題はセンシティブなものが多く、このようなMeetingにおける対話による議論が重要であると改めて認識しました。