みんなで考えるこれからのさくナレ 〜さくらの夕べオンライン さくらのナレッジナイトレポート〜

1月19日(火)の夜に「さくらの夕べオンライン さくらのナレッジナイトレポート」を開催しました。2018年4月に開催した「さくらの夕べ さくらナレッジ5周年ナイト」以来、約3年ぶりのさくナレイベントです。3年前のように会場に集まることはできませんでしたが、Zoomに用意した会場に35人ぐらいの方が集まりました。参加してくださった皆さんありがとうございました。

それでは、イベントの模様をご紹介しましょう。

さくらのナレッジのこれまでとこれから

前半は、さくらのナレッジのこれまでの歩みと今後の展望を、さくナレ編集部のメンバーがお話しするセッションです。

さくらのナレッジのこれまで

はじめに筆者が「さくらのナレッジのこれまで」と題して発表しました。筆者は2017年12月からさくナレの編集長として活動してきましたが、その間に取り組んだことを中心にお話ししました。詳しくは資料を公開しているのでそちらをご覧いただくとして、要約すると以下のような内容でした。

  • イベントやアクセス動向から読者の求めるものを調査
  • 調査結果をもとに、記事制作の方針を「社員による記事の増加」「技術解説記事の強化」「長く参照される記事の制作」とした
  • 社員による記事は思うようには増えなかったが、イベントでの発表を文字起こしして記事を作る手法を編み出し、記事数の増加につなげた
  • 技術同人誌イベントに協賛・出展し、そこでつながった人に書いてもらった
  • このような取り組みの結果、さくナレのアクセス数(ページビュー)は2020年に入ってから再び増加傾向になり、本誌史上最高水準で推移している


それから、この3年間に公開した記事(約270本)から、よく読まれたものを中心に選んで紹介しました。タイトルだけになりますがいくつか列挙します。

「これまで」と「これから」の間に

以上でさくナレのこれまでの話を終えて、これからの話に移る前に、編集長の交代を発表しました。これまで編集長を務めてきた筆者に代わり、新たに前佛雅人さんが編集長に就任します。筆者も引き続きさくナレ編集部に在籍し、記事の編集や執筆に携わっていきます。

さくナレの新編集長に就任した前佛さん(右端の一番上)

さくらのナレッジのこれから

というわけで、新編集長の前佛さんから、これからのさくナレをこのようにしていきたいという話がありました。

はじめに、前佛さんが活動に参加していた「さくらの学校支援プロジェクト」の話がありました。前佛さんはここで、インターネットやコンピュータはもはや一部の人達だけが使うものではなくなっており、これからは自家用車の運転と同じレベルでコンピュータやネットを使う時代になるだろう、という気づきを得ました。このような時代において、普通の人が情報技術を活用して問題解決をしていく手助けをすることはさくらインターネットの社会的責務であり、そのためにさくらのナレッジを活用してもらいたい、そしてさくナレをそのような媒体にするには学校支援プロジェクトでの経験が役立つだろうということで、さくナレの編集部に参画することになりました。

そして、さくナレも創刊から8年が経過しようとしている中で、コンセプトも新しく設定しましょうということで社員が集まって議論しました。その結果、「知る、学ぶ、つくるを育てる ITエンジニアのためのメディア」というコンセプトが設定されました。

また、前佛さんが個人的に取り組みたいこととして、技術情報をもっと出していきたい、社内からのアウトプットの場として活用してもらえるようにしたい、そして普通の人が情報技術を活用して問題解決をしていくのを後押しするような媒体にしたい、という目標を掲げました。

公開企画会議

イベントの後半は公開企画会議を行いました。「さくナレでこんな記事を読みたい」「さくナレにこんな機能が欲しい」「私もさくナレに書きたい」など、参加者の皆さんと一緒に企画を考える時間です。

今回の企画会議では、企画のアイデア出しや整理にmiroを利用しました。miroは、オンライン上で共有できるホワイトボードのようなツールです。さまざまな機能があるので、詳しくはmiroのウェブサイトを見てください。企画会議ではこんな使い方をしました。

  • 事前に編集部にてmiroのボードを作成し、参加者にURLを伝えておきます。イベントが始まってから急にアイデアを考え始めてもうまく思い浮かばないかもしれないので、URLはイベントの数日前にお伝えし、イベント開始を待たずにmiroに書き込んでもよいことにしました。
  • アイデアを思いついたら、miroの付箋機能を利用し、ボード上に付箋を貼ってアイデアを書きます。
  • これをイベント中に参加者全員でやります。

全員が付箋を貼ることに集中していると無言の時間が続くので、前佛さんと筆者が貼り付けられた付箋の中からめぼしいものを選んで読み上げたりコメントするなど、実況らしきことをやって場を盛り上げました。

結局、30分ぐらいこの作業をしたのですが、運営側が予想していた以上に多くのアイデアが出され、すぐには整理できないぐらいの量になったので、後日編集部で整理することにしました。ご参加、ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!

アイデアの整理

公開企画会議で多くのアイデアが出たことに気を良くして(?)、さくらの夕べの2週間後ぐらいに、今度は社員の皆さんに集まってもらって社内版の公開企画会議をしました。こちらも同じようにmiroのボードを用意し、アイデアを付箋に書いて貼ってもらいました。社員の皆さんは社外の方々とはまた別の視点があり、こちらもいろいろなアイデアや要望をいただきました。

アイデアを出してもらったあとは、それらを分類・整理する作業をしました。近い話題のアイデアをいくつか見かけたら、それらの付箋を1か所に集め、何らかのジャンル名を付けるという感じです。こうして下図のようにアイデアをまとめることができました。参考までに設定したジャンル名をお伝えします。

  • 当社サービス関係
  • 業務改善・リモートワーク
  • IoTもしくは現実社会への技術の応用
  • プログラミング教育関係
  • ネットワーク・サーバ系技術
  • フロントエンド系技術
  • 配信関連

もちろん、アイデアを出してもらって整理して終わりではありません。むしろここからが本番で、出てきたアイデアの中から記事にできそうなものを選び、記事を書いてくれそうな人を探して執筆をお願いし、書いてもらったものを公開するという、地道な作業が待っています。しかし、アイデアがないことには記事の作りようがないので、大きな進歩だったと思います。

公開企画会議に参加してくださった皆さん、ありがとうございました!

おわりに

筆者が編集長を務めた3年間は、思い通りにいかなかった部分もありますが、「ITエンジニア向けの情報サイト」というさくナレの主旨に沿った内容にすることはできたのではないかと思っています。記事をご執筆いただいた皆さん、制作にご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

そして、さくナレはこれからも続いていきます。皆さんに良質な情報をお伝えできるようにがんばっていきますので、応援してもらえたらうれしいです。よろしくお願いします!

それではまた、次回のイベントでお会いしましょう!

参加者の皆さんと記念撮影(カメラONの人のみ)。ご参加ありがとうございました!